活字を追う楽しさがいっぱいの物語!

最新話の第三章までを読んでのレビューになります。
このタイミングでレビューする目的はただ一つ、連載を一緒に追いかけてほしいからです。
何と言っても、とにかく面白くて、お勧めしたい要素が満載だからです。

主人公はちょっと冴えないアラフォーの武田信治。彼がとある寺で妖艶な美女「祥子さん」と出会う所から話は幕を開けます。
彼女の話では信治は毘沙門天の生まれ変わりだというのです。
運命的な美女との出会い、その乗りやすい性格もあり、信治は毘沙門天として祥子と二人、『七福神』をめぐる冒険へとの乗り出します。
あらすじ的にはこんな感じですが、もちろん楽しいのはここからです。

煩悩いっぱいでも、なんとも可愛げのある信治、とにかく綺麗でかわいい祥子さん、なんともトボけた七福神のキャラクターたち。
あくまで日常世界がベースなのですが、彼らの戦いぶりはファンタジー要素が潜み、舞台設定も独特でするすると作品世界に引き込まれます。

二人のキャラクターが次に訪れるのはどんなところだろう?
どんなことが彼らにおこるんだろう?
その行く末を、時に笑いながら、時にハラハラしながら、活字から見守る時間のなんと楽しいこと。

さらにこの物語、冒頭に俳句が仕込んであり、そこからして独特の雰囲気が作られています。
この工夫は本当に素晴らしいです。一気に引き込まれます。

あとは何と言っても昭和のノスタルジーを詰め込んだようなネタですね。
もういろいろありすぎて書ききれませんので、ぜひ見つけてニヤニヤと楽しんでください。

とにもかくにも魅力的なキャラクター、楽しい語り口と読みやすい文章、スリリングで楽しいストーリーと謎めいた構成。
その全てがかみ合って見せる魅惑の物語。

ぜひ読んでみてください!
面白いですよ。

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