「遠く」を含む小説

二人の男女が部屋で過ごす。 やっと決まった部屋で金欠だけれど遠くない未来で一軒家を得ようと動画配信と副業探しのためチラシを見る。 隣の部屋が空き家で防犯カメラも設置されており、安…

女神に愛された国メディウム。 そこに生まれる女神の血を引くとされる子供たち。中でも王族に近い公爵家の子らには、特別な能力を持つという。 その一人であるセラスには先見の能力があった…

プロの小説家をめざす「私」 書きたい事も書けない事に気が重くなる毎日 そんな時、遠くから聞こえた音が気になり外に出てみる

不思議な空間で少女と黒猫はいくつもある扉を通ってみたことのない世界を旅をする。 古代の戦士が戦に明け暮れる世界。 気の遠くなるような長い時間を待ち続ける世界。 身の毛もよだつ鬼の…

リホは大陸横断鉄道のコンパートメントで車窓を眺めていた。 目的地までまだ遠く、変化のない車窓に退屈しはじめた。ひと眠りしようかと思った時、鉄道の同乗者に声をかけられた。 顔を上げ…

「俺はもう金輪際、お前のパーティーに戻る気はない」 　幼馴染だった冒険者・アーティーのパーティー復帰の頼みを、 冒険者カミーロはきっぱりと断った。 　それも当然だった。 　彼らは…

一人で暮らしていた来愛（らいあ）は自分が自分と一緒の写真を見つけて、住み慣れた場所を離れて旅に出る。 日々を生きていることに疲れていた杏珠（あす）は、空想の中の自分に手紙を書い…

散歩していたら遠くに高い山が見えました。その時、この話を思い付きました。

【第一章】ふたりの王子 飛ぶ鳥を落とす勢いの グランデジア王国は斬新かつ残忍な戦略で周辺諸国を併合し、領土拡大を押し進める。その統治者、獅子王の異名を持つ リオネンデ は、父王と…

　ある山間の小さな村があった。 　その村に住む男、久作は長い間、村の稲を守る祈りを捧げる神職を務めていた。 　彼の日々は決まり切った営みと、徐々に弱る躰と共に重たく、しかし確かに…

アマチュア無線ってご存じですか？ インターネットやスマホが普及する以前、若者の間で流行った通信手段があったのです。 若い頃、私が高い山へ登って無線で遊んでいたときの逸話を綴って…

　ある男女が好き同士になり、同じ中学校に進学しようと勉強に励み……少女は受かって少年は落ちた。 「高校こそ合格し、彼女にできる男だと証明する！」 　塚本翔太（つかもとしょうた…

一目惚れをした、麻耶。でも、その人は、とてもモテる人だった。近づけば遠くなる。その繰り返し。恋って、なんでこんなに上手く行かないの？とっても臆病な恋。こんなの嫌……。 そ…

　朝、目を覚ますと、いつもはのんびり寝ている彼女が隣に居なかった。代わりにそれ程遠くない台所のほうから、フライパンの上で踊るベ－コンの魅力的な匂い。彼女が先に起きて朝食を作るなん…

「偽教授劫火杯」によせて書きました。『マッチ売りの少女』のパロディでしたが遠くにいきました。ポイ捨てや二十歳未満の喫煙はいけません。

　リュガ・フォン・レーワン伯爵は巽龍牙という名前のいわゆる転生者である。 　謎の存在から授かった知識チートで成り上がりを試みるも転生先の王国の良くも悪くもな伝統やしきたり等の旧…

フィリア・マグシフォンは子爵令嬢らしからぬのんびりやの自由人。自然の中でぐうたらすることと、美味しいものを食べることが大好きな恋を知らないお子様。 そんな彼女も18歳となり、強烈…

その日、人類文明は崩壊した。 火の海に包まれ未曾有の天災を前に容易く崩壊する世界。その中で、人々はただ逃げ惑う事しか出来なかった。誰もが最悪の状況を思い浮かべ絶望する中、それでも…

　アレックスの日々続くはずのルーチンが突如、一変したのは、アレックスが地表の未知の生命体を発見した日のことでした。 　その存在は、科学の奥深い領域とも、宇宙の無限の可能性とも、つ…

祭囃子の賑やかな音が遠くで騒ぐ夕暮れ時 語られたのは有り得ざる過去の話 ナニかに操られたような村人── 遠くを見通す両の眼── 闇に浮かぶ無数の般若の顔── 果たしてこ…