もしもあの山の上に立てたら何が見えるだろう

学生作家志望

あの山から見えるもの

あの遠く、高い山から見て僕は何に見えるだろう。


きっと小さな僕しか見えないだろう。


いや、もしかしたら、小さな街しか見えないだろうか────僕の存在なんてあの山は知るよしもないだろう。


と、あの時までの僕はそう思っていた。


でも、今の僕は


あの高かった山の上に立っている。


あの遠かった山の上に立っている。


山より高い場所に立っている。


今までは霧みたいに見え隠れしてた希望が今はこんなにもスッキリしてるではないか。


こんなに美しい景色は見たことがない。


山の上から見た景色はどんな景色よりも遥かに壮大に見えた。


人の姿は一切見えない。


だが、今この一瞬もこの頂上を目指して山を登っている人はきっといる。


そう、見なくともわかった。


あとちょっとだ、


あとちょっとだけまた頑張ってみよう、


そうすればまた必ずこの美しく壮大な景色と


新しい自分に出会えるはずだから。








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もしもあの山の上に立てたら何が見えるだろう 学生作家志望 @kokoa555

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