新時代の英雄は終焉世界を駆け抜ける~カクヨム版~
kuro
滅亡世界編
プロローグ
「まるで、地獄の
俺は
そう、周囲一帯は
別に核戦争が起きた訳ではない。そして、世界を崩壊させるのは炎だけではない。
破局的大噴火。国土を
そう、世界は今まさに滅びようとしている。栄華を
人々の顔には一様に
しかし、そんな中俺の両親は
きっと、世界を
———ああ、でもきっと。
しかし、俺はこうも考える。きっと、世界を救う英雄が居るならそれは、
こんな世界を救う英雄が居るのなら、それはあらゆる理不尽をその力でねじ伏せ世界を
きっと、終わる世界ですら問答無用に力づくで救ってくれるのだろうと。
そんなおとぎ話のような事を———俺は
けど、もう人類は
これはもう、きっと確定事項なのだろう。けど、
そんな中でも、俺の両親はまだ
父と母はそのまま一つの
地下へ、地下へと階段を
其処は研究施設だった。俺はこの施設を
俺は、それが機械仕掛けの
「コールド……スリープ……?」
「そうだ、お前には此処で眠りについてもらう。お前に俺達の希望を
装置の
俺は、不安を胸に父親に問う。
「父さんと母さんは?これからどうするの?」
その言葉に、父と母も笑みを浮かべた。覚悟の
ああ、きっとこの世界に英雄が居たならこんな風に
けど、
「父さんと母さんはまだやるべき事がある。なに、俺達も
嘘だ。それだけは俺にも理解出来る。父と母は、今死ぬ覚悟を決めてこの事態に臨んでいる。命を賭けてこの世界を
それだけは俺にも理解出来た。理解して、涙を
ああ、そうか。俺は理解した。此処で、きっと俺と両親は
「じゃあな、また会おうクロノ。愛する
そうして、俺は滅びゆく世界で一人。
・・・ ・・・ ・・・
時を同じくして、ある場所で……
その男は
その視線の先には、崩壊する世界に
「そうだ、もっと
言いかけ、男は
「俺は、そんな存在意義すら否定する……全ては所詮、
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