はからずも人命救助をしてしまった話

柴田 恭太朗

知らない人と会話する楽しさ

 アマチュア無線ってご存じでしょうか。それは、アマチュア無線専用の送受信機トランシーバーとアンテナを使い、電波を通じて世界中の人と会話ができる魅力的な趣味でした。


 でした、というのはインターネットが出来てからというもの、それまでアマチュア無線だけの特権だった楽しさとワクワク感、それがすっかりネットに奪われてしまったからです。


 アマチュア無線が若者の間に広まったのは、かの原田知世サンが主演した映画『私をスキーに連れてって』がキッカケと聞きます。スマホなど存在しない時代です、広いスキー場で仲間と連絡を取り合うには最適でカッコイイ道具だったわけですね(電波法的には目的外使用となり違法)。ちなみに私は当時無線機を持っていなかったので違法通信はしていません(笑)。


 スキーシーズンを外れても、ドライブで車同士の連絡を取り合ったり、見知らぬ土地で道案内をお願いしたりなんて便利な使い方ができました。もちろん無線の免許を取って、コールサインを付した合法的な利用方法です。


 そうして無線の面白さに目覚めていった経緯に、もうしばらくお付き合いください。


続きはまた明日。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る