「殺人 死体」を含む小説

　妻殺害を目的に愛人の霧島佐知（きりしま・さち）から毒薬を渡された山下豪儀（やました・ごうぎ）だが、性格が臆病なために踏ん切りがつかない。 　が、ある日家に帰るとキッチンに妻・小…

　平和と平穏をこよなく愛する高校生閑（しずか）は、友達も青春も必要としていなかった。 　しかしある事件を目撃してから、彼の平穏な日常は「人殺し」の手により侵され始めていく……。…

　密室殺人、アリバイトリック、見立て殺人、首なし死体、一人二役、プロパビリティの犯罪……。人を殺す方法は無数にあり、そのどれもが適切である。無数にある殺害の方法やそれに関わる事柄…

※なろうに掲載済みの中編ミステリを、長束直哉／NAGATSUKA Naoya様による自主企画「カクヨムミステリーズ Vol.1」向けに全面的に改稿したものです。 　女子高生五…

ちょっとした思い付きで始まった、真夏の夜の“きもだめし”。 目的地は、心霊スポットとして知られる山奥の廃病院。 周囲に人家は無く、携帯の電波も入らない文字通りの僻地。 そこに足を…

　歯車と水晶が都市を廻す、蒸気機関全盛期のヨーロッパ。 　どれほど光が闇を照らそうと、色濃く残る影に魔物は潜む――小さな町ノースウェアの旧聖堂で発見された死体は、凶器である銀の剣…

ある日、無門学園の裏手の林で男子生徒のバラバラ死体が発見された。 しかし警察の捜索も空しく、切り落とされた死体の首だけは発見できなかった。 その翌日、生首は突如として探偵部室に…

世界は死んだ。 ある日突然、世界に人を喰らう化け物が現れた。それの正体が元人間だと分かった時には、世界の人口は急激に減少し、無法の世界となった。歩き回る死体。人を喰らう化け物。そ…

　季節は夏。 　同じ図書館の常連の唐澤由美子から肝試しに誘われ参加したフリーターの森繁悟史。そこは怨霊の住みかと近所で有名な場所であった。特に何事もなく終わったに見えたが参加者の…

　作家、安堂理真（あんどうりま）は、同郷の新人作家、有井麻矢子（ありいまやこ）の出版記念パーティーに出席する。麻矢子は現在、正体不明のストーカーにつきまとわれており、素人探偵とし…

現役の殺し屋を一日で二人見るとは、どんな感想を抱いて良いのかわからなかった。

フローリングに彩子が倒れている。 金属バットを握りしめたまま、動けなかった。 僕は、彼女を殺してしまった──。

ひどく暑い夏の日、この郊外の閑静な町でまた左手首から先のない死体が見つかった。 俺は新米刑事の真島と捜査班に加わり、今日も夏の日差しを記憶に焼きつかせながら犯人を捜し歩く。 腕…

１９９１年「短い２０世紀」の最後の年が暮れようとしていた。仮想世界ハビタットで繰り広げられるありふれた日常。ある日の真夜中、静かな湖畔を血に染めた最初の猟奇殺人事件。続いて日本列…

第一章　「隣の餓鬼はよく客喰う餓鬼だ」 　とある男子大学生の伊南久羽は同級生に誘われ、探偵サークル「ＫＡＴＩＤ」に入ることとなる。 　しかし翌日、KATIDのメンバーの一人が行方…

明治26年――帝都で若い女性の惨殺死体が発見された。現場取材を終えた東都日報の新米探訪・青海が、腕利きの浮世絵師で幼馴染みの貴音に事件の話をすると、彼は「次の殺人もあるかもしれな…

僕は、火星周回軌道にあるステーションアカデミーの一年生。かっこいい教官に憧れている、多分、普通の訓練生だったのに、なぜか死体を発見し、しかも消えていた……。おまけに、熊みたいな教…

　殺人趣味には面倒な後片付けが伴う。 　ゲームみたいに死体は勝手に消えないし、死体があれば事件に発展する。そして事件の犯人として捕まれば、趣味を楽しめなくなる。 　そんなシリアル…

明治26年――帝都で若い女性の惨殺死体が発見された。現場取材を終えた東都日報の新米探訪・青海が、腕利きの浮世絵師で幼馴染みの貴音に事件の話をすると、彼は「次の殺人もあるかもしれな…

状況は常に『死体』のある現場。それに翻弄される人々を描く、ブラックコメディな連作短篇集です。続きモノではないので、毎回完結済。