ＫＡＴＩＤ　～孤独なクウと名探偵な彼女～

第一章　「隣の餓鬼はよく客喰う餓鬼だ」
　とある男子大学生の伊南久羽は同級生に誘われ、探偵サークル「ＫＡＴＩＤ」に入ることとなる。
　しかし翌日、KATIDのメンバーの一人が行方不明となる。
　一週間以上経っても一向に手掛かりが掴めず、都市伝説に近い情報を頼りにゴミ集積場の埋立地の地下への入り口を見つける。
　そしてそこに住まう、ゴミと人間を食す異形の子供達――【餓鬼】と出会う。
　地下にのみしか行動範囲のない彼らの存在を知らなかったことにしようとするメンバーだが、直後、とある邸宅で殺人事件が発生する。
　その死体はまるで誰かに喰われたようで――

※途中で「読者への挑戦状」がありますので、推理しながら読んでみてください。


【登場人物】
　伊南　久羽：サークル「ＫＡＴＩＤ」に所属する。友…続きを読む