パラノイド・ミステロイド ~JKは何かと忙しい

作者 空っ手

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4人が評価しました

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★★★ Excellent!!!

――

物語のずば抜けた面白さ。高尚な表現。その上で非常に読みやすい読者目線に立った文体。
小説としての面白さは一級品。二転三転する大迫力の物語です。
なので、物語を一つ楽しみたいと仰る方へ、太鼓判。

――ですが、私は本作の、ミステリとしての面白さを高く評価したい。
こちらの作品、「解ける」のです。

もちろんミステリの楽しみ方に作法など在りはしないのですが、是非とも、想像力の翼を解放し、目を皿のようにさせて真実にたどり着いて欲しい。
最終話。ぺージをめくる前。あなたの導き出した解答。

『本当にそれで良いのですか?』

真犯人を、あなたは見つけ出すことが出来るか。
全国の名探偵諸君に、是非とも挑んでいただきたい! 名作!

★★★ Excellent!!!

――

ミステリーではなく、ミステロイド。
ミステリーもどき、と言った意味合いで名付けられた題名には、さまざまな意味が込められています。

ともすればアンフェアに取られがちな、次々とエスカレートして行く人物たちの真実。中編だからこそ間延びせず、矢継ぎ早にそれらの設定を上書きし、畳み掛けることで、不思議と説得力が生まれています。

荒唐無稽にも取られかねない「設定のどんでん返し」に注目しながら読んでもらいたいですね。
あえて逸脱させつつ、それでいて犯罪の状況に整合性を持たせる筆力に舌を巻きました。
華やかな女子高生たちの愛憎、アリバイ崩し、証拠品の配置など、全て計算されて書かれていることが判ります。

綺麗にまとまった普通のお話なら、掃いて捨てるほどあります……が、そんなものに何の意味があるでしょうか?
そんな「凡作」は、埋もれてしまいます。公募に出しても「ありきたり」で済まされるでしょうね。
だから、新解釈が必要になる。
この小説のような、ちょっとズレた要素が欠かせません。
自由に書けるウェブだからこそ、実験的な意欲作を生み出せると思うんです。

どんな内容だろうと、作中に説明があり、その範囲内で真相が類推できるのであれば、それはフェアなんです。

こうした才能が、ミステリーの新たな地平を切り開く次世代の原動力になるのだと確信します。
かつて麻耶雄嵩や京極夏彦がそうであったように。

★★★ Excellent!!!

――

 女子高生五人の一人が殺害された。その家はリアルに語った。しかも、4人が泊まっていたその日。ウチの大好きな警部補が、やって来る。少しずつ謎が解き明かされるうちに!!
現代の精神世界をミステリーに変換したような、純粋な表現力がさらに謎と、恐怖をそそりました。
登場人物が最初、女子だけに心を、どうなるんだろう?って、心配しながら読み進め、警部補の探偵力には、安定感があり、何かあると思いながらのラストに、感激しました。
さすがの、ミステリー。
皆さんも是非、是非、読んでみて下さい。