言わずと知れたあの風神レイシリーズの第2弾はうらぶれた廃神社が舞台。
幽霊とともに心霊スポット巡りに参加するという何とも滑稽な状況ながら、じっとり纏わりつく本格ホラーテイストの中で繰り広げられる惨劇はスリル満点!
悟史とレイの相変わらず初々しいラブコメコントからぐぐっとおどろおどろしい闇の奥底へと読み手を引きずり込むその描写力には目を見張ります。
推理モノに大切なトリックの発想も非常にユニークで、解決編では思わずなるほどと唸らされました。
前作では事件の多さに対し証拠の量が少なすぎて、単独犯か複数犯かなどの可能性を考えると鍵となる事件以外は推理が不可能という弱点がありましたが、今回はその辺りの考慮もきちんとなされているように感じました。
その上で、シリーズの共通項として「命」をテーマに据えた本作は、「死者が残す想いとは何か」「残された者が想いを汲み取るとはどういうことか」について深く考えさせてくれる良作です。
夢中になって読みました!!
僕はあまりミステリーを読まない方なのですが、それでもきちんと順を追って読んでいけました。
丁寧な説明と安定した描写で、読み手を置いていくことのない作品だと思います。
事件の内容も超常現象に絡んだものとなっていて、とても物語に入り込みやすかったです。
そして要所に出てくるレイがかわいい!
レイとの日常シーンは、もれなく応援ボタンを押してると思います。
僕もこんな生活ができたらなあと、ニヤニヤしながら読ませていただきました。
僕は前作を読まずにこちらを読んでいますが、それでも充分に楽しんでいます。
ライトミステリーを読みたい方にはおすすめですよー。
キャラミス『憑依探偵』シリーズの第二弾です。
14話「特異な性格」まで拝読しました。
まず序盤の見所は、前作での事件を経て、ぐっと距離感が縮んだ悟史とレイの関係性ではないでしょうか。お約束ラブコメ感増し増しで、二人のやり取りにはついつい口元が緩んでしまうこと請け合いです。
また、前作では本格ミステリの大定番「館物」を扱った物語でしたが、悟史とレイが今作挑む事件は心霊スポットとして知られる神社が舞台。
オカルトエピソードの絡んだ殺人に、存在自体がオカルトなはずの憑依探偵が立ち向かう――
実に捻りの効いた趣向じゃありませんか!
今後の更新に期待が高まる作品です。
第一の死体が発見される話まで更新されたので、星投入です。
ミステリージャンルの中堅ランカー、憑依探偵シリーズ第二弾。
相変わらず面白いです。
肝試しの個別行動中、闇に乗じて発生した殺人事件…死体発見のされ方がお約束で、期待感を煽りまくりです。
キタキタキター!って感じで、作者様はこういう「定番」の雰囲気作りが抜群にうまい。読者を裏切らないんです。
しかも呪われた神社の、いわくある場所ですからね。
怨霊にまつわる殺人事件。
たとえそれが迷信で、実際は人の手による見立て殺人だとしても。
これを解けるのは、「本物の幽霊」を擁する憑依探偵しか居ない!