「短編 夜」を含む小説

私が人さまに読んでいただくために初めて書いた小説は、SF同人誌企画「お題」に沿ったSFの共作誌でした。処女作のお題は「周囲に隔絶された状況」。「病室」というSF短編でした。 こち…

『もう、すぐに夜が明けるから。』

　妖怪怪異譚を題材にした掌編短編小説集です。コンセプトは「ゾッとするほど美しい物語」となっています。それぞれは独立していますが、様々な味わいのある作品群となっていると思います。 …

モノローグ演劇会ナゴヤという、5分間の短編演劇イベントに向けて書いた中から上演には至らなかった作品を、掌編戯曲として公開することにしました。舞台は一人暮らしの女性の一室。仕事から…

(6900字の短編) 雪の降る日に出会い…雪の降る日に別れる。美しい彼女は…雪女でした。 小さな雪祭りの夜に出会った美雪は…白い着物を着ていました。彼女の吐く息で凍らせられた夢を…

【短編小説】 　 　男は疲れていた。人間として、この世で生きるしがらみに。 　夜風に充てられ一人、見知らぬ芒野原で思考し時には夢想する。 　 　—— 今にもかぐや姫でも降りて来そ…

　私は、今日ここから飛び降りる。 　フェンスの向こう側、その視線の先は闇だ。 　一歩進めば、もう終わり。そんな時に、後ろから声がかかる。 「イイネ！君も飛び降り！？」 　夜に…

　春、夜の散歩を楽しんでいた青樹は、空から何かが落ちてくるのを目撃する。もしや隕石かと直観した彼はすぐに落下地点に向かうのだった。果たして、彼がそこで見たものとは――。 　登…

延長八年、国司として土佐に赴いた歌人、紀貫之は、ある夜夢を見る。 その時、僧は貫之のいる国府に念を送り……。 歴史をもとにした短編の伝奇小説です。

作者非公開の匿名状態で、1,000～1,500字の胸キュン短編を書き、どの作品が一番キュンキュンしたかを読者投票で決める企画です。 投票に関しては、05/25 12:00投稿予…

ある夜、高津探偵事務所で働く経理の明川が殺害された。容疑者は所長である高津、事務員の溝田、所長の娘である万桜の三人。 千雨はすぐに犯人が分かったらしく、さっさと家へ戻ってしまう。…

ヴェール・プラリネ公爵令嬢は学園の卒業パーティーで婚約者であるリシュリュ・ボンボン王子から、彼の寵愛を受けるリリ・ミルフィーユ子爵令嬢への嫌がらせを理由婚約を破棄された。 その疑…

兄・湊に憧れている叶汰。 反面付き纏う強烈な劣等感と比較心理。 アングラ組織の首領として気丈に振る舞う沙夜。 夫を亡くし傷心している彼女がある曲を探す理由。 “隣の芝生は青く…

見れば見るほど奇態な超短編。ヤクザの部屋で寝具を食いちぎり、腕がどこまでも伸びるコヨーテにファンシーな植物園に出没する毒を吐くアルパカ…不定期更新の夢のメモ書き。

私はついに浩太からプロポーズされて、幸せの絶頂にいた。その夜、LINEのアイコンを見ると元彼が山頂でポーズを撮っている写真に変わっていた。高校時代の元彼は束縛が強く、私は二度と関…

金里将太は２０１０年の６月初旬の夜に不思議な夢を見た。それは昔、飼っていて死に別れたオウムのケン吉が出て来る夢だった。３年振りの再会に感激する金里ではあったが、ケン吉の方には特に…

横浜開港祭の夜─女子大生の"私"は、上京した寂しさをかかえていた。花火に背を向けた時、歩道橋から降りようとしている青年に出会う。彼の言う"記憶の亡霊"とは？

人間は、融通が聞かない。 好きなように話せないし、興味のないことを聞かなきゃいけない。 それに空気を読まなきゃ嫌われるし、距離感を考えなきゃ嫌われる。 何より、会いたい時に会…

高校生になり、初めての終業式の日あたりから、世界中の人間が自分自身の記憶を忘れつつある。この有様の中、恩は自分以外の人間が対象になっていることから混乱状態である。 そのため、イン…

【第三章・第二部　完結！】 　東国に位置するスニェークノーチ国は、一年中季節が冬の寒い雪国として知られている。 　三百年ほど前までは『春』という季節も存在していたのだが、現在ま…