概要
これは春を放棄した、とある竜の、罪の話——。
【第三章・第二部 完結!】
東国に位置するスニェークノーチ国は、一年中季節が冬の寒い雪国として知られている。
三百年ほど前までは『春』という季節も存在していたのだが、現在まで一度も訪れたことはない。
それは『春』を告げるという『春竜』がスニェークノーチ国から姿を消したことが影響しているという。
リチラトゥーラが攫われたのは、西国の果ての島。
幻の島だと思っていた場所が今目の前にある。
誘拐した本人であるロウが語る——罪の記憶とは……?
※この作品は短編・花鱗を喰むの長編(リメイク)版になります。
東国に位置するスニェークノーチ国は、一年中季節が冬の寒い雪国として知られている。
三百年ほど前までは『春』という季節も存在していたのだが、現在まで一度も訪れたことはない。
それは『春』を告げるという『春竜』がスニェークノーチ国から姿を消したことが影響しているという。
リチラトゥーラが攫われたのは、西国の果ての島。
幻の島だと思っていた場所が今目の前にある。
誘拐した本人であるロウが語る——罪の記憶とは……?
※この作品は短編・花鱗を喰むの長編(リメイク)版になります。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!たくさんの人に読んでほしい「御伽噺」
雪に包まれた国には、長らく春が訪れていない。
万能薬となる竜の鱗を求めた国民の前から、春を告げる竜が去ってしまったからだ。
そんな逸話が残る国の姫リチトゥーラと、彼女に命を救われた青年ロウ。二人の純真さが、王国に再び春をもたらす――。
こちらの作品のジャンルは「異世界ファンタジー」ですが、私は「御伽噺」という印象を受けました。優しく温かい文体と登場人物、そして読者が情景を想像できる余地のある言葉選び。子供から大人まで想像力を掻き立てる、そんな魅力的な「御伽噺」だと思いました。
西の国とロウの過去など、物語にはまだ明かされていない深い厚みがあります。第二章は鋭意執筆中とのことだったので、こ…続きを読む