「民族もの」を含む小説

女性だけが罹患し死亡するというパンデミックによって、人類は絶滅へむかっていた。 国家も宗教も民族もその価値を失い、混沌とした社会は、ただ強い者だけが生き残る、過酷な世界となってい…

カーヌーンとは、アラブ地方に伝わる箏のような民族楽器です。意外にキラキラした音で、中東のイメージからはかけ離れた音がします。 そんなカーヌーンを聞いて書いてみたお話。

次期大王として選出された八人兄弟の末の『柰雲』は、妹の死を憂うあまり心を閉ざしかけていた。 大地は数年前から飢饉や干ばつがおそい、人々の暮らしは貧しくひもじくなる一方だ。 そん…

世界の半分の生物がモンスターになった現代。 太一の通う学校の生徒も半減、 モンスターとなってしまっていた。 モンスターは、日々縄張り争いを繰り返しながら、自然界における自分の立ち…

日本国沖縄県は琉球民族が独立する正当性が遺伝学的また国際法的に承認されており、既に中華人民共和国がこれを承認しており、琉球國民全員を食わせるだけでの資源と技術、資金を献上する。

コロナ抜き近未来暗黒ファンタジー。 共産チャイナは順調に列島を浸食。 九州は入植によりほぼ掌握。 列島各所にもコロニーが増殖。 そして出身議員は潤沢な資力を背景に遂に国政の頂点…

　生まれた時から選別され、7つで戦闘の基礎を学ぶ。 　12で裸一貫で野に放たれては、獣を殺して飢えを凌ぐ。 　18で奴隷を殺し大人になり、20で兵士の顔となる。 　幾度の戦場を越…

第四章 　拡大する正義の世界大戦は、植民地支配による収奪と分割統治、内乱に苦しむメジェール朝ペルジャハル帝国にも、容赦なくその手を伸ばす。 　環極北地方国家群の海洋大国エスペラン…

人生を終わらせようと思っていました。 だけどそれはゴールではなくピリオド。 今の私は、この人生を終わらせる気はありません。

帝国による迫害で収容所に閉じ込められているエルタンは、行方不明の新入りを捜し出せと命じられる。日付が変わるまでに達成しないと自分がひどい仕打ちに遭うため、一度しか話したことのない…

　複数の胡人（北方騎馬民族）が中華に進出し覇を競った五胡十六国時代の事。 　漢人至上主義の下に起こった胡人大虐殺により、数十万人が殺され、その遺体は荒野に打ち捨てられた。 　そ…

　国家占い師である胡晶鈴は、この中華・曹王朝の王となる曹隆明と結ばれる。子を宿した晶鈴は占術の能力を失い都を去ることになった。 　国境付近の町で異民族の若い陶工夫婦と知り合う。同…

急峻な山あいにひっそりと暮らす雪豹族。広大な草原で馬と羊と共に暮らす灰狼族。二つの部族は折り合いが悪く、行商の民である赤鷲族の仲介でなんとか平穏を保っていた。 だがある日、二つ…

「私、絶対死ねないんです」 　かつて不発弾の爆発事故で従兄を亡くした女子学生、冴島一希。悲壮な覚悟を胸に、一流技術者への弟子入りを志願する。目指すは、不発弾の処理を担う民間業者…

密林での民族大亡命作戦を成功させたライドウとシスルの二人に トガベ少将は思わぬ褒美を与える。 それは非業の死を遂げたシスルの姉が眠る街、迂恕《うど》へ向かう、 寝台列車の乗車券…

竜の屍が大樹に変じた『屍竜樹』を代々守ってきたナティウ族。 少女ティコは、姉のカヤとともに、男性しかなれない戦士『槍人』に選ばれることを夢見ていた。 しかし、カヤが『槍人』に選ば…

あの事件から、早一年と半年。巡礼の旅を終えても、故郷に帰えらなかったレアンは、用心棒バーンのもとで己を鍛えながら、ともに用心棒家業をしていた。あるとき仕事で訪れたクレオナート王国…

第一章 　ジゼルは十七歳の少女でありながら、フェルネラント帝国陸軍の新型兵器実験部隊に所属していた。 　魂の循環を技術転用した人型機動兵器試作１番機リベルギント、その開発技術者ユ…

ウイルス感染により男性しか存在しない国、ゼルダのエリート官僚、キース。 ジャングルに不時着した彼は、その中で人間離れした美女に出逢う。彼女は女性しか生まれない一族出身だというが……

　魔王により滅亡寸前のとある世界。 　幾ら多数の王国や帝国、民族までもが連合軍を作っても、魔王の進軍を退けられる者は居なかった。 　そんな世界の様子を見る神。あまりにも可哀想過…