物語の世界が壮大かつ緻密に作られていて、一度飛び込むと抜けられない面白さ。
主人公はキースと言う男性なのですが、主人公以外にも様々な地域や登場人物にスポットが当てられています。 そして、最後はまた主人公に話が帰ってきて、それが見事に全部繋がっています。ここまで壮大なスケールと絡みを持たせた伏線がしっかりと構成として成り立っているのが素晴らしい作品です。短い物語ではありませんが、壮大なスケールの作品にどっぷりと浸かって楽しみたい方にオススメしたいと思います!
この小説はSF的な設定ですが、そこがメインではありません。雰囲気、と言えばいいのかでしょうか。それが確かにありました。たとえば序盤の歓楽街?シーン…ここでの描写は丁寧ですっと頭に入ってきますが、同時に空想力を感じられるものです。そう言った緻密な描写、個性的な設定、それらが物語に誘ってくれます。