「さようなら」を含む小説

【TOBE工房：第66回「忘れ物」】落選供養 「人生は、大海をちっぽけな船で漕いでいくようなものだと私は思うのだけど、どうかな」 　先輩は、《忘却の河》によって、不要なものを切…

可能性しかなかった少年・少女時代。 全てにおいて自分が主人公であることを疑わなかった。 きっと誰もがそうだった。 そして少年・少女は少しずつ自分の可能性が減っていっているのを感…

ある日、桃井裕太は定期券を拾った。 そして持ち主に返そうとした瞬間これが運命の出逢いであることを直感する。この手が肩に触れたら、声をかけたら、きっと何かが始まる───。 そんな…

長い黒髪を束ねた戦士たちと、花の玉座で待つ蘭の君の創世記。 （第一回神ひな川小説大賞参加作品） （お題: ハッピーエンド）

季節がなくなった200年後の世界で、少年「大矢」は不思議な少女「川原ゆり」に出会う。図書室での秘密の会話や意地悪な彼女の笑顔。無機質なビル群に囲まれる小学校の片隅で彼は初恋を経験…

それは、さようならの物語。 人を求めることに臆病な少年の、純粋な初恋の終着点とは＿＿＿＿。 ＊＊＊ 見つけてくださりありがとうございます。 初めてのボーイズラブ作品となっ…

武蔵野とは……と考えている内に、人類は皆兄弟なんじゃないかと、そういう風に感じました。ありがとう武蔵野。そして、さようなら。僕だけのやさしい武蔵野。

　高校二年生の紅は、ずっと片思いをしている幼馴染の少年、青に告白をすることにした。

SNSに投稿した絵がきっかけで一躍有名になった美大生・幸四郎 絵の才能もさる事ながら、183㎝という高身長と整った顔立ちでも注目を集めていた だが次第に有名になるにつれ、プレシャ…

「ビアンカ・アデライド、お前との婚約を破棄する！」 王太子リチャードの言葉に対し、侯爵令嬢ビアンカが抱いたのは怒りでも哀しみでもなく、「ついにこの時が来たか」という感慨だった。ビ…

それは、友人の娘との『ふじ』でのお話。それは、片時雨な話。 何も解決しない関係。だが、これは道であったのだ。

1000文字程度の短編小説。

　志帆の大好きなお姉ちゃんは死んでしまった。

入道雲はまだまだ元気だけど、僕の夏は昨日終わった。 2年以上の全てを捧げた夢はあっけなく破れ、僕は夏においていかれた。 僕の夢と、夕暮れのセミ。 夏の落とし物がくれたもの。

　高校生のとき。私はあなたと恋をした。

キャリアップを目指して現在の職場を年度末で退職することになった主人公には、思いを寄せる同僚がいた。彼に思いを伝えるべきか、何も言わずに去るべきか。しかも彼女には「愛している」と彼…

　ある日、私は放課後の教室で『神様』と出会った。

後日、返信があった。 そこには短い文章で、こう書かれていた。 「終わりました。ありがとうございました。さようなら」