「硝子」を含む小説

10歳の夏、妹と家の浴室で女の死体を見つけた。その日から、俺たちの母親は姿を消した。 幼いからという理由で、事件の詳細を何も聞かされなかった俺は17歳の夏休み、田舎に引き取られた…

　『私、貴方どう思ってるんだろう』硝子を挟んだ貴方と私。私は貴方の思いはわからない。 　身勝手って思う？でもね、どうせ私はそんなもの。きっとそうだ。

　夏、ある男に訪れた不運な出来事の端末

私は生まれた。 科学者である彼の手によって。 私は機械という無機物の塊でしかないが、その美しさは誕生した時から人間のそれを凌駕していた。 彼の眼差しは、常に私を形作る光とな…

道南・函館市のある場所に、その硝子工房はあった。 好きなことに熱中すると生活がおろそかになる職人のセイと、助手である仮面の青年ヨル。そして喋る看板猫のつつじ。 穏やかに時間の過ぎ…

とある剣と魔法の世界。 とある国のとある地方。 「王都」と「聖都」ふたつの都を結ぶ街道の途中。 峠の麓の宿場街の外れにある安宿「野ウサギと木漏れ日亭」。 滞在するドルイド僧の“…

即位したばかりの若き女王フィルガレーデは、敵国の王子との政略結婚を余儀なくされる。婿のザイワンは一回り以上も歳上で、浅黒い肌に刺青のある、有能だけれど胡散臭い野心家だった。 愛情…

第二回カクヨム短歌・俳句コンテスト【俳句の部】一句部門 応募作品

大好きな男性アイドルの推しがいる、大学生の紗凪。 どこかで出会えることを夢見て旅行に出かけると、旅先で遺体を発見してしまう。 その遺体の横に立ち尽くすのは、どこか見慣れた顔で………

平穏なエレクトレイの街に、かつての大怪盗・星蜥蜴の娘を名乗る怪盗エリザベスが現れた。 怪盗エリザベスは贋作のみをターゲットにし、彼女が触れた品は硝子のように砕け散ってしまう。 エ…

身体の中に神の血を流すと言われる天使たちは、聖職者の間を巡って〈霊感〉を与えていた。変わり者の聖遺画師のもとで暮らすようになった「私」だったが、ある夜、亡くなったはずの兄の姿を窓…

　硝子の破片を、集めた時、私は己を知る。 　あの日、私は母と心中した筈だった＿＿。 　母は亡くなり、生き残った少女・桜木香澄。 彼女は自身の事を知らないままだった。 …

短編のお話しを、まとめました。 新作もＵＰしてゆきます。 【収録作品】 　ゆらぎの芽 ～ グリーン　スプラウト ～ 　鬱陶しいほどの雨音を聞きながら 　白い道

　快楽都市パレスに住まう機械人形修理工・力弥はある日、一人の機械人形に一目惚れをしてしまう。そこからはじまる男の純愛物語。

アッシュ：元人間、現在は魔法使いの弟子。赤毛に碧眼の青年のような少年。 ホーソン：アッシュの師匠。紺色の髪に黄金の瞳を持った意外にも脳筋先生。二つ名は『森の魔法使い』。 アザレア…

男女比が1:99に偏った世界。 男女が付き合うという文化が縮小化し、人工授精で子供を作るのが当たり前になった男女比世界に産まれてしまった金城光輝（きんじょう　みつき）は男子である…

神楽耶夏輝様の自主企画 「２０００文字以内・レギュレーションありの書下ろし短編募集」に参加 お題【無糖　電車　ガラス】 本文は2000字 あとがきが少し。 事故死した上司。 …