概要
その先にある滑稽を知る為に……
硝子の破片を、集めた時、私は己を知る。
あの日、私は母と心中した筈だった__。
母は亡くなり、生き残った少女・桜木香澄。
彼女は自身の事を知らないままだった。
そして事件の直前、
神隠しのように行方不明になった景という幼馴染がいたこと。
その父親に、
母は幼馴染の父親が殺められたと結論付けられ、
彼は逃亡犯となった事を知る。
未解決事件として扱われた母の心中の真相。
そして行方不明になった幼馴染、逃亡犯となった幼馴染の父親……。
『あれは事件じゃない、母の心中だった』
幼い頃に主張した声は届かないまま、
13年の時が経過していた。
大人となり香澄は
密かに13年のパンドラを紐解こうとする。
13年前に、何が起きたのか。
そして自分は何者
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