「白 思い出」を含む小説

「俺があなたを守ります」 それは、幼い頃に交わした約束。 人外のモノを引き寄せてしまう体質の少女、真白は、昔からある悩みを抱えていた。 それは自分の厄介な体質のこと……ではなく…

　父の億計（おけ）王が大王になり、手白香姫（たしらかひめ）は石上の宮に移って来た。弟の鷦鷯（さざき）を文（ふみ）に通じた聖王に育てようとする父大王に、姫は違和感を覚える。父の弟弘…

世界から生まれながらに認知されず、観測することのみを許された呪いを享けたアキは、自身の存在について疑念を抱きながらも平穏な日常を送っていた。ところがある日、呪いによって誰にも話し…

仕事を辞めることにした。 住み慣れた街を去ることにした。 そんな時、青年は一匹の白猫と出逢った。 秋深まりゆく難儀な世界で、彼は別れと、未練を知る。 思い出と縁を、忘れないため…

　琉球ガラス作家の「私」は、親友の初江から結婚式の引き出物の制作を頼まれる。 　はりきる私は、折角なら、親友との思い出を元にした引き出物を作りたいと、小学五年生の時の出来事を思い…

　枝羽根町枝羽根小学校6年生の虎白はある日クラスメートの葉月の家に行ってほしいと担任の先生から頼まれた。葉月がかわいがっていた教室で飼育しているメダカの様子を教えてあげたい。そん…

主催の自主企画「第一回・存在しない夏休みの思い出大賞」用に書きました。

（note）文芸雑誌『白百合』創刊号にも掲載。 https://note.com/syusui_221b/n/n055d5deda208

平穏な日々を送る普通の一般家庭の妻であり、母として人生を歩んでいる一人の女性。 ある昼下がりの時間、彼女は昼食のカップ麺が出来上がるのを待つ間、ふと遠い幼い日のことを思い出す。 …

井の頭公園での思い出です。 突然あらわれた白像に目を奪われ、千円札を奪われ、体の自由を奪われ、そして作品の一部になりました。

雪が降り積るこの街で、クリスマスイヴに彼女を待ち侘びる僕の、たった一夜の想い出話。

　代わり映えのない日常にありながらも、私が経験した特別な思い出を紹介しよう。 　駅にあるストリートピアノ。 　そこで演奏する中学生ぐらいの女の子。 　私はその曲と彼女の込める感情…

嘉永6年生まれ（要出典）という白蔵主天狗の覚書。 初出はMENSA JAPAN機関紙「卓袱台」連載より。

小さな頃住んでいた田舎での、虫ホラー 昔棲んでいたところは、なんと、神社の隣。 教科書ほどもある蛾や、雨の後道路に這い出るミミズ、 白と黒の強烈に刺すと痛痒くなる蚊… 今回は、な…

　料理人として、数々の店で腕を振るってきた山野（やまの）　白鴉（はくが）。その冬の夜。彼は彼の恩人が住む洋館へ足を向けていた。 　たくさんの思い出をくれた彼女に、料理を振舞うため…

私は植生の調査のために訪れた雪山で遭難した。 そして不思議な屋敷で不思議な少女と出会った。 これはそのときの思い出の話だ。

日々の感動やいつかの思い出、見えること聞こえること思うことのすべてを21首(または句)に書き出しました。更新は不定期です。 よろしくお願いします。

警視庁捜査一課の刑事である白本百合子は上司の赤江真と付き合っていた。偏屈で全然優しくない彼に振り回されながらも、公私共に順調な毎日を送っていた。 しかしそんな日々に突然終わりが訪…

8月28日、世界から色が失われた。 世界中が陥り、その原因を探ろうと調査を開始する。そんな中、とある一件から解決に動き出した男子高校生、黒沢明人の元に一通の封筒が届く。中に入って…