「天 ショートショート」を含む小説

ーー今年もこの時期がやってきました。 運命に引き裂かれてしまった織姫と彦星。 年に一度しか会えない定めを覆すため、男彦星、ひとっ飛びに命を懸ける！ 解説・実況はわたくし「天の声」…

晴れたとき、ふいに降る雨 わたしはつめたさとさみしさを抱え、歩く ５分で読めるショートショート 隙間時間にどうぞ

形のよい指先が夜天色の表紙を開く。 "掌編録"と刻まれているのに、白紙の頁が続いている。 「君、運がいいね。其れは月世界から入荷した新商品さ」 視線を巡らせると淡青色の睛をした少…

　禾平天（のぎひら そら）はちょっぴり鬱陶しい元気な女子高生。 　朝の占いで天秤座は最下位だったけど、『人の不幸と幸運はどこかで均衡がとれる』──はずだよねっ！？ 　そんな彼…

「やった！急いで拾わないと！」声の主は歓喜した。しゃがみ、硬貨を黙々と拾う。

政界のフィクサーと噂される、影の人物。指先一つで大企業の幹部を動かせるらしい。手を叩けば法案が成立するらしい。髭を撫でれば関税を通過できるらしい。そんな噂がまことしやかに流れる、…

天から祝福の雪が舞い降りる今日は神様とやらが誕生した記念日らしい。 お祭り騒ぎのような異様な熱気に包まれる中、私も今年ばかりはワクワクしていた。 今日ばかりは親友と目一杯のおめか…

空から突如として現れた天使と呼ばれる『有翼人種』が降り立った。 しかし、彼ら彼女らは人類に祝福をもたらす使者ではなかったのだ。 そいつらは殺戮の悪魔で、人類が編み出した武器で人類…

「たこ」についての短いおはなし。どんなかんじでしょうか。

天から降りる真白な砂。それは地を、そして地に住まう人々を覆い尽そうとしていた。そんな世界の救世主と魔王の物語。 ※短期間限定公開していた話の改稿版

小さな家具屋ポンポールで働く大柄なゴウは、緑のたぬき天そばが大好き。お昼に啜って仕事に励みますが、徐々に客足が落ちていきます。 赤いきつねうどん派の家具屋店主と出会って――

人は12歳の誕生日に、ある手術を受ける。 頭に受信機を埋め込むのだ。 すると『天の声』が聞こえるようになる。 おかげで人はよりよい方へ向かって生きることができるようになった。声に…

虫嫌いの天音は消えた蛍火を探した

中年・約0.1トン・天パの夫と、動物大好き・ポンコツ妻の些細な日常を綴ったエッセイ

なにがあってもバスを使いたがらない春子。そんな春子を見る息子の修平。 少し変わった二人の日常と、切ない過去を描いた作品です。

実際こうだったのでは？の考察です

世にも奇妙な雲の上まで伸びる階段。 僕はこの階段をどうしても登りたい。 絶対に登らなきゃいけない。 子供の頃に見た悪夢から着想を得た、不思議で不気味な物語。

かつて。「彼」から贈られた手紙のことを思い出した。 そこに綴られた流麗な言葉が、在りし日を生きた人達の姿を如実に思い起こさせる。 朝、樹の上で目が覚めた「彼女」は、世界を見下ろし…

「梅」にまつわる友愛の物語。自主企画【画題で書き初めしてみませんか】がヒントになって生まれたショートショート。まず「梅」をモチーフにしようと決めて、タイトルを「玉骨（ぎょっこつ）…