「もう一歩の作品」を含む小説

『コバルト短編小説新人賞』【もう一歩の作品】 「三桜公園にヘッドフォンのお化けが出るって知ってる？」 　昼休み。バスケットのリングにボールをポスッと入れながら仁一（じんいち）は…

『コバルト短編小説新人賞』【もう一歩の作品】 帰って来た恋人の良菜（らな）は雨に打たれてぺしょぺしょになっていた。粉雪のようだったはずの肌が、今は牛乳寒天のようなぷるぷるさで。…

『コバルト短編小説新人賞』【もう一歩の作品】 エイトビートの雨が降る。 鈍色の雲から漏れ出した粒が、教室の窓を——ポツン、——ポツン、——ポ、ポツンと叩いている。そう言う時分だ…

『コバルト短編小説新人賞』【もう一歩の作品】 家庭教師として招かれたのに、彼には勉強ではなく小説の書き方を教え、ただ愚痴を零し続けただけだった。だと言うのに彼はまったく恨みもし…

西暦２０４５年。人々は、意識を仮想空間に転送する技術を確立し、各々自分が快適過ごせる箱庭〈ヴァカンス〉を創造して暮らしていた。〈ヴァカンス〉の中にある対象物は〈オブジェクト〉と呼…

幼い頃からドレスが大好きだったエマは夢を叶え、老舗オートクチュールのデザイン事務所で働いている。けれど日々、雑用ばかりで仕事に飽き飽きとしていた。そんな中、カリスマセレブでありモ…

インスタグラムのフォロワー数１万人、のんびりＯＬ桃香の正体こと、しがない貧乏ＯＬの小夜子は、今日も偽りの自分を投稿する。そんなある日、小夜子は凄腕の特定班・ストゥーピッドにボロア…

短編小説新人賞の「もう一歩の作品」に入ったやつです。手を握った相手の未来が見える主人公は、唯一の友人の推しの男性アイドルの未来を見てしまった！？　「デッドゾーン」のパク…オマージ…

日雇いの仕事で食いつなぎながら借金を抱える俺。それもこれも美怜という女に出会ってしまったから……。 そんなある日、かつて美怜を取り合った同期の男、山寺から連絡が来た。なんでも俺に…

千鶴は、夫を突然の事故で失った親友の沙織に頼まれて、娘の美咲を預かることになる。美咲は大人しく、不平も不満も言わずに、じっと千鶴の部屋で沙織の帰りを待っている。 大切なものを失う…

自分が書いた作品を人に見せることは恥ずかしくて、どこか怖さを覚えます。ただ物語を作って、それを人に見てもらうためには避けられない道、私の処女作を投稿します。

美術専門学校に通う同い年の男女の話。第199回コバルト短編小説新人賞「もう一歩の作品」

『カクヨムWeb小説短編賞2018』【中間選考通過作品】 『コバルト短編小説新人賞』【もう一歩の作品】 音楽の道を目指そうとした途端、親から突き付けられた「皆に助けられた命」とい…

『カクヨムWeb小説短編賞2018』【中間選考通過作品】 『コバルト短編小説新人賞』【もう一歩の作品】 ロゼット。 植物の茎と葉のようすを表す植物用語。 茎がほとんど節間成長し…

　とある写真部の大学生、牧野高志（まきのたかし）のもとに、藤野智子（ふじのともこ）という女子大生が、現れる。智子は高志に、「写真を教えて欲しい。」と頼み、高志は嫌々ながらも、智子…

町村凪沙（まちむらなぎさ）は、とある弱小高校野球部の、女子マネージャー。ある日、凪沙は熱にうなされ、その結果、「相手ピッチャーの投げる球筋を、前もって見ることができる。」という特…

夏休み、中学校へやってきた幼馴染の２人。 誰もいない教室で、なかなか素直になれなくて…… コバルト短編小説新人賞・もう一歩の作品に選ばれました。

　何かの賞の「最終選考作」となつても、ただ一作・受賞作とならなければ、公表の機会に恵まれません。 　この「カクヨム」では、そうしたもう一歩の作品、あるレベルに達しながら、選考委員…