夕暮れに染まるまで

作者 咲川 音

81

31人が評価しました

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★★ Very Good!!

〈誰かに校閲・しっかりとした感想をもらいたい人向けコンテスト〉参加作品としてレビューします。


〈まず通常レビューとして〉
 幼馴染み二人の、ある夏のひとときから始まるこの物語は、最初、不安とともに進んでいく。読んでいて感じる、そこはかとない不安感。違和感。しかし流れるような文章に身を任せて、先を読み進めると――

 物語の大転換とともに、それらがある種の伏線であったことに気付かされるだろう。そうして驚きがもたらされたら、あとは哀しい下り坂を、少しずつ、少しずつ下っていく――二人の恋がささやかに結実した瞬間、物語の幕は閉ざされる。閉ざされてしまうのだ。降りるのではなくて。

 衝撃的な短編小説だ。あまり多くは書けない。それは、触れてはならない作品の秘密に触れてしまうからだ。それがなんなのかは、どうかあなた自身の目で体験していただきたい。



 ……「コバルト短編小説新人賞・もう一歩」という懐かしい文字列に誘われて読み始めた本作。自分も一度同じ場所に連なったことがあったなぁ、などと当時を懐かしく思います。いえ自分は隔月刊誌だった二十年も前の話なんですけれども。


                                                                                                                                                                                          
〈以後本格的に、ネタバレもありで〉
※この改行と空白はレビュー一覧にネタバレ言及が載るのを避けるためです。
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★★ Very Good!!

まさか、過ぎる展開が繰り広げられます。序盤を読み進めていたときに感じた違和感、と言うよりもおかしさの理由を知った途端にぐっと物語りに引き込まれました。幼い二人だからこそ繰り広げられる会話や、二人の幼馴染と言う関係から生まれるやり取りはどこか温かいものを感じさせてくれます。切ないのにどこか温かいと感じることができる良い作品です。

★★ Very Good!!

短いけど充実した話だと思いました。
以下ネタバレ↓↓↓














食料がなくなってもシェルターにいる大人と、いっそ最後をと誰も居ない街に飛び出す高校生カップル。自分で命を早めることになってもいいから、最後にしたいことをするというエネルギーが素敵ですね。

思い付きですが、学校に行くまでの道のりに、他に誰も居ないこととか、町が止まってるんじゃないかと思えるくらいひっそりしているとか、もう少し異常な静けさを表現したほうが、「どうしてこんなことになってるんだろう」って、読者の注意を引くと思います。

読みやすくスッキリした文章で、けっこう楽しめました。

★★★ Excellent!!!

短編ですが、出だしはコバルト文庫らしい、淡い恋心を持つ幼馴染の少年少女のフレッシュで初々しい登校風景。

学校に忍び込んだり、何ていうかザ・青春な流れです。
リア充爆発しろと叫びたくなる人も出てくるであろう甘酸っぱい展開。

しかし、中盤で思わず二度読みしてしまいました。

この衝撃は読まずに味わえない。

まずは読んで見て、自分の目で確かめて下さい。

★★★ Excellent!!!

 初めはよくある幼馴染が、恋愛関係に発展していくだけだと思って読み始めましたが、途中で思いもよらぬ事実が判明します。
 その事実によって、この男女の関係、少女が抱えていたモノ、少年が抱えていたモノに気付かされる展開をもっています。
 文章の運び方もとても巧く、プロットも作りこんでいると思いました。それなのにこの短さ。脱帽です。

★★★ Excellent!!!

描写が丁寧で、その場面がありありと思い描くことができました。それなのに、読了感はこうも爽やかという。

終わりへの持って行き方というか、ラストシーンの部分は特に僕好みというか、ああ、恋愛小説読んでるな、っていう不思議な高揚感すら覚えました。とにかく面白かったです。いや、面白いってよりはどこか胸を締め付けられるような感じ。読めばわかる。

Twitterから来たのですが、この小説を(短編を)知ることができて本当に良かったと思います。というかこれで次点とかどんだけハードル高いんだよって思いました。

描写のクオリティも高いので、ぜひご一読を。

★★★ Excellent!!!

映像がはっきりと頭に浮かんでくる情景描写と、人間をしっかりと描けている心理描写が、読んでてとても心地よかったです。
文章がすごく安定していて、安心して読めました。
この作品を読むと、推敲って本当に大事なんだなって思わされちゃいます。
お話そのものもとても良かったですが、それを引きたてたのはやはり素敵な文章表現のおかげじゃないかと。
心が洗われるような、とても切ないお話でした。

★★★ Excellent!!!


一緒にいる。
同じものをみて、話しては笑う。
どきどきして、でも嬉しくてあっという間に過ぎていく時間。
見慣れた風景。綺麗な空。
……時折心に響いてくる、透明な哀しみ。


目に映るもの、世界の全てが美しく、とても切ない。
夕暮れの空の色が、いつまでも心に残る物語です。





★★★ Excellent!!!

男女の若い恋物語です。

途中まではバカップルだなぁとさくさく読んでいたのですが、途中、急展開があり、彼女の言葉に思わずときめいてしまいましたw

2人だけの秘密、合言葉、それらが含まれた瞬間、読者はめまいを覚えますw このスパイスの仕方がなんともいえないほど、新鮮でよかった。

公募に出してもう一つ、と書かれてますが、充分にいい作品です。

次の話にも期待して、星3つ送らせて頂きます。