概要
レーザー発射前、吃音症の空を睨めば
『コバルト短編小説新人賞』【もう一歩の作品】
エイトビートの雨が降る。
鈍色の雲から漏れ出した粒が、教室の窓を——ポツン、——ポツン、——ポ、ポツンと叩いている。そう言う時分だった。彼女——空科雛姫(そらしなひなき)が転校してきたのは。
彼女は『レーザーに狙われる系女子』だった。そんな彼女を守るため、この僕、八多又空多(はたまたくうた)は、『レーザーを跳ね返す系男子』になりたかったのだけれども……。
エイトビートの雨が降る。
鈍色の雲から漏れ出した粒が、教室の窓を——ポツン、——ポツン、——ポ、ポツンと叩いている。そう言う時分だった。彼女——空科雛姫(そらしなひなき)が転校してきたのは。
彼女は『レーザーに狙われる系女子』だった。そんな彼女を守るため、この僕、八多又空多(はたまたくうた)は、『レーザーを跳ね返す系男子』になりたかったのだけれども……。
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