概要
オマエの魂、アタシが全弾撃ち落としてやるよ
『カクヨムWeb小説短編賞2018』【中間選考通過作品】
『コバルト短編小説新人賞』【もう一歩の作品】
音楽の道を目指そうとした途端、親から突き付けられた「皆に助けられた命」という事実。
不真面目に生きようとしているわけじゃあない。だが、親が望む人生を送らなければ不真面目という社会通念を押し付けられ、世の中の不条理に耐えられなくなった多利末睦歩は雨の中に飛び込んだ——。
あとがきは下記URLから
https://kakuyomu.jp/works/1177354054889340055/episodes/1177354054890274058
『コバルト短編小説新人賞』【もう一歩の作品】
音楽の道を目指そうとした途端、親から突き付けられた「皆に助けられた命」という事実。
不真面目に生きようとしているわけじゃあない。だが、親が望む人生を送らなければ不真面目という社会通念を押し付けられ、世の中の不条理に耐えられなくなった多利末睦歩は雨の中に飛び込んだ——。
あとがきは下記URLから
https://kakuyomu.jp/works/1177354054889340055/episodes/1177354054890274058
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!与えられた人生を幸福に彩る責任
この物語の一番好きな点は、主人公が自分の不幸を嘆かないところだ。かわりに怒る。
怒りを表明するのは、ときとして、幼稚で、惨めなことのようにとられるかもしれない。「あの人、あんなことくらいで怒ってるよ」なんて、陰口を言われてしまうかもしれない。そんな社会で多かれ少なかれ、怒ることを恐れている人が多いような気がする。
でも怒りという気持ちはとてもストレートで、だからこそ人々が共感できる道具であるはずだ。
主人公は怒っている。与えられた人生を幸福に彩ることを強いられ、がなっている。私たちはそんな主人公の姿を見て共感し、怒りを手に入れる。怒りは推進力だ。主人公が新たな道に進み…続きを読む - ★★★ Excellent!!!多数の善意によって生かされた命は、その生き方を自由に選べないのか?
『音楽の道を目指そうとした途端、親から突き付けられた「皆に助けられた命」という事実。
不真面目に生きようとしているわけじゃあない。だが、親が望む人生を送らなければ不真面目という社会通念を押し付けられ、世の中の不条理に耐えられなくなった多利末睦歩は雨の中に飛び込んだ——。』(作品紹介より)
まず、この設定に強く惹かれました。
多額の寄付金によって手術を受け、命をとりとめた主人公の、その後の話です。
――寄付で生かされたのなら、世間に恩を感じながら生きて欲しい。
――真面目に生きて、立派な人物になるべきだ。
――いやいや、元気に生きてさえくれれば、それでいいよ。
いろんな意見があると思い…続きを読む