第10話 アコライト・ロック・イン・ザ・ハウスへの応援コメント
人生を駆け抜けるってこういう事なのかも知れないと思った。
彼が思っていることを全て外側に吐き出す事ができて良かった。
日本人のいう「頑張れ」の中には言葉をかけたいその人を思って、祈りのような要素を含むと思うのです。
いわゆる「頑張れ!」ではなく、ここに至るまでの人生の中で費やした時間共々、うまく行きますように、自分の力が出せますように、彼の思う人生を思い切り踏み出して歩いて行けますように……いろんな祈りが「頑張れ!」の中には含まれている。
その出し方を間違えてしまうと、この彼の父親のようになってしまうんじゃないかと……
手術をする前はこの子が自分の好きな人生を歩いていけるように、だから今手術をする、と思ったはずです。
彼の叫びを聞いた父親が、それを思い出してくれたらいいですよね。
そして彼も、ちゃんと自分の死に場所を見つけた。
詩一さんの書くものの中に見える世界がここでもまた見えました。
作者からの返信
森嶋あまみさん
コメントありがとうございます!
なんともったいないお言葉でしょうか。
ありがたいです。
確かに、「頑張れ」はそのときその場所その人の『温度』によって大きく変わってしまいますよね。ただひたすらにその人のことを思って口をついて出た言葉であればいいけれど。
あまみさんのその『父親』は素晴らしいですね。この作品にエピローグを追加してくれたかのようです。
作品内だけの父の行動だけを見ると独り善がりではありますが、そういう見方もできるのだと驚きました。
つくづく、作品というのは読んだ人の分だけストーリーが生まれるものなのだなと思いました。
この、多利末睦歩は、amazarashiの曲を想像しながら創りました。
よかったら『ワードプロセッサー』という曲を聴いてみてください。
最後までお読みくださり、ありがとうございました!
第7話 ステージへの応援コメント
バンド仲間が放った言葉の「お前のその境遇は才能なんだよ」にちょっと心が……
確かにそうです。。
昔、通院していた病院のお医者さんに「君のこの病気は治らないから、一生この病気と付き合わなければいけないけど、君の性格の一部と同じなんだよ」
と言われた事があって、その時はよくわかっていなかった。
だって病気は病気であって性格じゃないし……。とか思ってました。
でも今ならわかるのです。毎日は何も特別ではなく、この病気も私の一部であるということが。
バンド仲間もそう彼に言いたかったんですね。
でもそれに反して、有名になるかも知れないというこの時は、彼らにとっては特別だった。
作者からの返信
森嶋あまみさん
コメントありがとうございます!
境遇は才能、というのは凡庸に生きて来れた人の理不尽な妬みなのですが、事実スター性というものは境遇から生まれることもしばしばありますよね。
あまみさんも持病があるのですね。実は私もです。
多分、最初から最後までなにごともなく終われる人間なんていなくて、それぞれがそれぞれの病気と向き合っていくものだと思います。
あまみさんはこれまでの人生での学びで悟ることができた。けれど作中の彼らはまだ若く悟ることができていない。おそらくは、利己的な発言。でも一緒に有名になりたいと言う思いはあって。
第3話 ディサピアレサンスへの応援コメント
自分を殺して生きる……想像しただけでも辛くなります。
彼のように本当に自分がやりたい事ができないとしたら……
諦めだけの人生を歩かなければならないとしたら……
どこに救いを求めていいのかわからなくなります。
偽善……偽りの善いこととかきますよね……。
作者からの返信
森嶋あまみさん
コメントありがとうございます!
基本的に偽善であれなんであれ、誰かが救われるならばそれはよいことなんだと思います。
けれど、本人の思いを無視して突き出された善は、本当に吐き気を催すほどにどうしようもないものだと思います。せめて悪意があってくれたのなら、立ち向かえるのにとすら。
人生をまっとうするということが、もしも諦めることとイコールで結ばれてしまうのなら。人生をまっとうするということに、どれほどの意味があるのかと思います。
第3話 ディサピアレサンスへの応援コメント
設定のアイデアが凄すぎる!
主人公の拗らせ具合も激しくていい、
彼はどうなってしまうのだろう?
どう決着を付けようとするのだろう?
作者からの返信
刈田狼藉さん
コメントありがとうございます!
正直反発もありそうな設定ですが、こういう人間だっているし、こういう人たちのために自分は書かなきゃあいけないという使命感のようなものがありました。アイデアと言うよりは、自分の中にある違和を吐き出したような形です。「なんだよこれ」と言う人もいると思いますが、刈田狼藉さんには誤解無く届いたようで嬉しく思います。
改めて読み返してみて「本当にどうなるんだろう」って思ってしまいました(笑)
多利末睦歩のことを気にしてくださっているのがとてもありがたいです。
第2話 メジャー・ディジーズへの応援コメント
おもしろい!!!って言ったら怒られるでしょうか?こういう場合の「束縛」って、小説や映画の場合、主にコンプレックスを持ってきますが、いや、この究極の束縛、どうやって跳ね除けるのか?或いは跳ね除けないのか?
作者からの返信
刈田狼藉さん
コメントありがとうございます!
作品的には「おもしろい!!!」は誉め言葉ですが、人生においてはその限りではないですからね。でも私は言われて嬉しいです。
跳ねのけようのないものを、どうするのか。
私の中での答えを書かせて頂きました。
第10話 アコライト・ロック・イン・ザ・ハウスへの応援コメント
「さすが詩一さん…」と思わず溜息をついてしまいました。
まず主人公の恨み方がすごいですね。なぜこんなに引き込まれるのでしょう。自分の事ではないのに、私の中に彼が住みついているように気持ちを持っていかれました。それから登場人物の人間臭さが好きです。
バンド仲間の言っていることも「悪意はない人間らしい汚さ」が滲み出ていて引き込まれます。
それから最後のシーンですが、私自身ドラムを叩くので読んでいてすごく気持ち良かったです。バンドの楽しさというか、熱量がぐっとこもっていて…なんでこんなお話かけるんでしょうか笑
素敵なお話ありがとうございました。
作者からの返信
瞳さん
コメントありがとうございます!
そんなに良かったですか! とても嬉しいです。
これ、実は私が常に思っていることなんですよね。人はみんな平等だなんて言うくせに、縛ってくるのなんでなんだっていう。なにかと理由を付けて、「だから頑張れ」とか「だから負けるな」とか、ギリギリを生きている人間をこれほど追い詰めることなんてないんじゃないかって。
「やらぬ善よりやる偽善」というのは確かにその通りだと思います。でも、偽善にも種類が在ると思うんですよね。今作に描かれた偽善は、私の嫌いな偽善だったりします。結局、相手をコントロールしたいだけの、枷を付けるための偽善。先行投資以外の何物でもない。ただまあ、これが普通だとは思うんですけどね。
それでもなお私は、どうせ善なら目も眩むほどきらびやかな綺麗事で彩って欲しいと思うのです。
瞳さんドラマーだったんですね! 知らなかった。
これは、会社の上司が組んでいるバンドのメンバーの中で段違いに美味いドラマーの方が居て、その人の叩き方と迫力を文章で表してみました。
で、瞳さんならもうお気づきかも知れませんが、最後の睦歩の歌い方は秋田ひろむさんのポエトリーリーディングです。ワードプロセッサーの雰囲気で歌い上げています。
こちらこそ、最後までお読みくださり、ありがとうございました!
第10話 アコライト・ロック・イン・ザ・ハウスへの応援コメント
応援を忘れるほど、一気に読んでしまいました! 一人になりたい気持ちと、過去と他人なしでは今の自分が無いことを突き付けられている現実のバランスが最高でした!
作者からの返信
青猫海葉さん
コメントありがとうございます!
応援を忘れるほどなんて……! お褒め頂き嬉しく思います。
みんながみんな「カッコイイ青春」「甘い恋」を味わっているわけではく、仰る通り、「過去と他人無しでは生きられない」現実に打ちひしがれながら不器用に泥臭く這いつくばるような青春を送っている人も居ると思います。
そんな人に届いてほしいと思います。
第10話 アコライト・ロック・イン・ザ・ハウスへの応援コメント
言葉選びが本気にすごいと思います。ここまで一気に読んじゃいましたが、めちゃ好きです(*´ω`*)
ただストーリーがある、ただ心情を描いている。そういうのではなくて、はっとするような言葉使いをされているのが印象的でした。
作者からの返信
朝山なのさん
コメントありがとうございます!
言葉の精査はあまりやってないのですが、勢いで書いたので、その荒々しさが逆に良かったのかも知れませんね(笑)
書く前はバンド物なんて書けるんだろうか。と思っていましたが、何を書いても自分の小説なんだなって改めて思いました。
結果的に人の心に届けられるものが出来て良かったです。
第10話 アコライト・ロック・イン・ザ・ハウスへの応援コメント
駆け抜けるように読ませていただきました。
最高です。
ロックしてます!
作者からの返信
naka-motooさん
コメントありがとうございます!
加えて素敵なレビューまで頂き感謝しております。
初めてのバンド物で、ちゃんとできてるか不安でしたが、ロックしているとお墨付きを貰えて良かったです。
これを書こう! と思ったのはnaka-motooさんの小説に出会ったからです。
新たな扉を開かせてくださって、本当にありがとうございました!
第10話 アコライト・ロック・イン・ザ・ハウスへの応援コメント
音楽ものいいですね好きです🎸✨的外れかもしれませんが、音楽を通して何かしら解放させて何かしらの希望を見出すってことは、とても体感的なことだと思うんですけど、文章からそんな空気が感じられました‼️勢いもあって面白かったです😎✨‼️‼️‼️
作者からの返信
げえるさん
コメントありがとうございます!
うちでは初めまして!(笑)
的外れなんてとんでもない。
陰鬱とした心を音楽によって(叫んでいるだけですけど)解放すると言うのはとても気持ちいいですよね。ぶっちゃけそこまで気にかけられるほど余裕なく書いたんですけど、そのおかげで寧ろ良かったのかも知れませんね。
無知ゆえに勢いで書いた感じです。
そういえば、げえるさんの黒歴史コレクターにもponaたんの歌が出てきましたね。
感覚の共有のツールとして、音楽と言うコンテンツは有効的なのか、とコメント見てて思いました。
第10話 アコライト・ロック・イン・ザ・ハウスへの応援コメント
詩一さま。
熱い、作品そのものがロックでした。
思わず再読してしまいました。
「オマエはさ。生き場ばかり探しているから辛いんだよ」
このセリフ、めちゃくちゃカッコいいですね。
この女性との出逢い、大きいですね。
生かされて……生きる。同じ経験をした人にものすごく刺さる作品です。
親として当然のことをしたのでしょうが、父親の押し付けが束縛となり、言葉が鎖となり、自分自身の良心が自分を縛り……。生きづらかったでしょうね。
境遇を利用としたバンド仲間の感情も人間臭さが出ていて共感しました。
力強く、メッセージ性ある作品にインスパイアされました。
ありがとうございます♪
作者からの返信
星都ハナスさん
コメントありがとうございます!
ロックと言っていただけて嬉しいです!
しかも再読まで……! ありがとうございます!
そのセリフ気に入ってるんですよ。言及していただけるだけでもありがたいのに、カッコイイまで頂いて嬉しいです。
共感していただけて幸いです。それぞれがそれぞれに人間でいて、そこに自分だけが持つ『正しさ』を持っている人が居たら、こんなことになるんだろうなあと思いながら書いていました。あのときの気持ちが今ありありと蘇ってきます。
こちらこそ、たくさんのお言葉、なにより読了からの二周目、本当にありがとうございました!!