「ふたりなら」を含む小説

　寂れた保育園の会堂で、ふたりの青年に出会った僕は、微妙に食い違う告白から、微かな犯罪の匂いを嗅ぎ取っていく。彼らは天使か、それとも悪魔か。沈痛青春物語。

誰かが嘘をついている。 ひとり。三途の川を漂う船頭がおり。 ひとり。かつて、人間に恋をした天女がおり。 ふたり。かつての自分の姿を亡くした亡者がおり。 ふたり。山を降り…

BOOTHにて「キメラの島」同人誌頒布。 両性具有のオムホロスは自らの身体を作り上げている片割れを探し、師匠である魔術師との戦いに挑むことになる。敗北か勝利か。……敗北は死。 …

ふたりの少年が、駄弁るだけの話です。

全く売れない作家・五月乃月(ごがつのつき)とそのメイド。 ネタ探しのためにお寿司屋さんにやってきたおふたりです。 お腹いっぱい好みのネタを堪能しました。無事に作品のネタも探せたの…

ねぎとろのとっくんと青ねぎのあおは幼なじみ。いつも一緒で仲良しのふたり。しかし、とっくんは衝撃の事実を知ってしまい、ふたりの関係に変化が現れるーー。

　ミステリィと妄想をこよなく愛する神楽坂菜留（かぐらざか　なる）は 　ある日の放課後、些細なトラブルに巻き込まれる。 　そこに現れたのは、ひとりの少女。 　あちこちが蛇のようにカ…

出自が人生のすべてを決める、スシ・ソサエティ。 いかにすぐれた味を秘めようと、養殖であるというだけで蔑まれるネタ。 炊き上がりが素晴らしくとも、新米というだけで全てを否定されるシ…

それは約束された悲劇。人生を変える、一度きりの逢瀬。たとえその先にあるものが、破滅のみだとしても―― 寿司小説コンテスト参加作品です。

最近会話をしてくれなくなった孫娘と会話がしたくて、 私がふたりで寿司屋に行った時の話です。 いやぁ、私にはハイカラなモノはよく分からんので、 「じじ、知らんの？」と笑われてしまい…

―そんなに死にたいなら、私に命、くれない？ この小さな社会に対するせめてもの報復として、学校で首を吊ろうとした僕の前に、そいつは現れた。 死にたい少年、夜方イツキ。生きたい少…

現世に留まる魂を輪廻へ還す生死の番人たち――は、彼らもまた、その喪服の胸の内、物語を抱えていた。 長く喪服を着すぎたひとりは距離感を掴み損ね、二人目の自我を抱えたひとりはその存在…

高校の夜のプールに忍びこむ。 それがあたしのささやかな秘密だった。 ある日、そんなあたしの前に現れたクラスメイト。 「あたし、人魚になりたいの」 「奇遇だな、おれは潜水艦になり…

アミルメルはルクスフィルトという美男子と、政略結婚を果たした。お陰で平凡顔の彼女は、ありとあらゆる令嬢から妬みの視線を送られる。 このふたりの政略結婚の行く末は―― ※小説家に…

甘党な岡崎と、ヘビースモーカーな吉野。 彼らは幼馴染。社会人になってからも時々サシで飲む仲だ。 人目をひく容姿と仕事をバリバリこなす有能さを持ち合わせながらも、彼らはふたりで飲む…

遺書にピラミッドで葬式するようにした男。 そこにやってきたのは”人形”を作ってる主人公。 ふたりは協力して脱出作戦を決行することに！ ↓前回の投稿↓ 『猫キャバクラは週イチ…

森で暮らす「あなた」と「わたし」。 大きく強いあなたに守られて、わたしは生きてきた。 その角も、手も、鱗も、翼も。 何もかもが愛おしかった。 ただそれだけでよかった。 けれど「…

ビデオテープの中から現れた少女と映画を撮る少年。 ふたりが失われた未来を取り戻す話。

太陽の裏側に見つかったもう一つの地球『セカンドアース』 だが、セカンドアースは姿形だけでなく、そこに住む人類まで地球と同様だった。 始まる争い。人類が体験した最初で最後の星間戦…