「聖夜」を含む小説

　鈴の音が聞こえた気がして、彼は目を開けました。眠ったふりをしていたのです。 　毛布から抜け出してベッドを下り、ドアに近づいてそっと開けて、こっそりと廊下を覗いてみると、リビング…

かつて悪魔は、魂と引き換えに、ヒトの欲望を叶えた。 時代は変わり、悪魔たちは会社を作り、業務として「契約」をするようになっていた。 定番の「魂集め」は、下っ端悪魔の外回り仕事と…

町で出会った少女、柊クリスは心にキズを負い他者の言葉を受けつけなくなっていた ……歌以外は

　世界には魔術と錬金術という対立の学問があった。魔術は人知の域を超えた奇跡を起こす技術であり、錬金術は生命の科学を究極まで突き詰めるための学術だ。 　そして、その二つが混ざり合っ…

守山修には彼女がいる。 クリスマスの夜、仕事の都合で中々会えなかった彼女に久々に会うが……。

掌編小説（ショートショート）集です。 一話完結作品となっておりますので、ひとつでも、ふたつでも、どれからでも気軽にお読み下さい。 《お品書き》 File.1　【青春小説】青い…

今年のクリスマスは許嫁で大好きな柚兄様に想いを告げたい……。 １４歳の女学生・柊子は、そう願いながら、手作りのプレゼントを柚希に贈ろうとマフラーをこつこつと編んでいた。 でも、…

クリスマス当日、彼氏にフラれ、街中で酔い潰れていたＯＬ・美香。 そんな彼女のもとに現れたのは、小さなサンタクロース?! ポンコツすぎるサンタが彼女にもたらす、奇跡の物語。

“異能力”　を持つ青年「渡会　直仁」の元へある一つの依頼（ミッション）が言い渡された。 断る事の出来ないその依頼内容はズバリッ！ 「クリスマスイブの夜、子供達の元へとプレゼント…

女の独白形式で聖夜について綴ります。いわゆるクリぼっちを嘆く方々に喜んでいただきたいショートショート。一見、高飛車な女が愛したクリスマスとは？

小さな男の子が、顔を覗きこんでいた。 透き通った青い瞳、薄金色の髪。 そして、雪のように白い肌。 「そうか。君は、私を迎えにきたんだね」 頑固爺と雪の子供、根性ねじまがったト…

クリスマス、久々に会った同窓の二人。 しかし、クリスマス商戦でうはうはの小売店員と、厳格な宗教家になった二人は、激論を始め―― 結局、大切なことって何なんでしょうね？ 聖夜に少…

「虚無は皆殺しだ。……謝っても、跪いても許さねぇ。たとえサンタクロースでも、俺は破滅と絶望を贈る『戦士』なんだよ」 　親子の絆、幼なじみとの微妙な関係、殺戮と弾幕の聖夜祭。…

えっ？　あっしが紹介するんですかい？ いやいや、ちょっくら待っておくんなせい。あっしはあくまでも黒子でやんす。 そんな人サマの前にシャシャリ出るなんぞ、柄じゃあありやせんぜ。 だ…

　その年のクリスマスは、嵐になった。 　激しい嵐の中、それでも山奥のペンションには五人の客が集まる。偏屈な老人、破局寸前の恋人、カップルアレルギーの女性、常識のない大学生。無駄…

お笑いアイドルのヤンヤンこと柳ヤマトは、本屋のイベントで『カクヨム』という小説サイトの宣伝に来ていた。 そして、そこで配られる星型アメを手に、クリスマスの日、想い焦がれた彼女につ…

聖夜の奇跡。僕にはそれを、確かめるすべが無い。

　吉野 陽太（よしの ようた）が「彼女」と初めて会ったのは小学６年生のクリスマスイブ。粉雪が舞う校庭でトレーニングをしていたときのこと。 　 　彼女の名前は 夏目 奈々子（なつめ…