「切ない……か？ カクヨムオンリー」を含む小説

これは呪いだ。 わたしの肌に残る、期限付きのあまやかな呪い。 カクヨム文芸部・公式自主企画「カラダの芯に触れてくる恋愛実話を読ませて下さい」参加作品。 ©月音

　青年と、人間になりたい少女が紡ぐ、ありふれた——でもかけがえのない日常と残酷な運命の物語。 　ある日の昼、藤川 るい は、突然景色が夜になるのを目の当たりにし、真っ白な制服を…

　　親友の周が死んで一ヶ月が過ぎた。 　叶向は再び、あの日親友と過ごした遊園地で襲ってきた怪物が現実だったこと、そして自分が生き残ったことが、必然であり神に選ばれた存在と知ら…

この男子学校には、たった二つの校則がある。 一つは制服の着用。 もう一つは恋愛禁止。 違反した者は、然るべき処分を下される。 夏休みが終わり、いつもの二学期が始まるかと思われた…

「海を描いて欲しい。妻が消えていった海を」。 スランプによって絵を描くことを諦めた羽美が新しく住み始めたアパートには、一つ不思議な条件があった。それは格安で部屋を貸す代わりに一つ…

2022年12月16日ビーズログ文庫より単行本にて刊行となります。 WEB版より大幅加筆修正をし、ラストシーンのあと、莉子がどうなったのか。 気になるその後も書籍版には収録されて…

◆結婚指輪をマリッジリングと呼びます。 『マリッジ◎マリッジ』と言う本を私は将来書くことでしょう。 そして、夢の中で捲っては、心に過ったあの感謝の気持ちや締め付けられる程の心苦し…

電車に乗ってとある場所に向かおうとしている人。 そんな人の隣にいながら色々と思い出している人。 2人は何を想っているのか。 2人は何を感じているのか。

毎年の夏、盆になると僕は家族に連れられて10歳まで住んでいた父の実家のある長野に帰省する。 帰省して思い出すのは幼い頃一緒の時間を過ごしたあの子のこと。田んぼのあぜ道で、泥道で、…

自殺した死者とだけ会話をすることができる電話があるらしい。 死者へと繋がる公衆電話の管理者である道端健悟の元へ三人の依頼人が訪れる。道端は死者と会話をするための条件を伝える。 …

クラスメイトで隣の席の雪村響子、面識がないはずの後輩、国富飛鳥。ある日突然、二人から告白された周藤真樹。 しかし、二人には隠された秘密があり――。 歪な三角関係が織り成す、青春ラ…

ある日、村に聖水が降り注ぎ住人が魔人になった。魔人となるのは罪のある者のはず。村に一体何が起きたのか。魔人にならず生き残ったリゼットは、何もわからないまま大聖堂で魔人裁判を受ける…

☆カクヨムWeb小説短編賞2021 『短編特別賞』を受賞しました。 九州の田舎から東京の大学へ行くことになった私たち。 素敵な毎日を送りたいと思っていた。 星座に絡めた、切ない…

家出をした白済星羅は行くあてもなくふらふらしていると殺し屋の河下木葉と名乗る人物に出会う。 そしてそこから2人の運命が左右する。

会いたくて涙が出るほどの、恋をしていた。 「久しぶり」 クリスマスが過ぎ、新しい年の始まりが差し迫った年末。 ずっと避けていた故郷を、久々に訪れたその時。 イルミネ…

なぜ会えないのか、理解ができない。切ない気持ちが止まらない。モグラ研二が初めて描く本格恋愛小説3部作の第2弾。

「もう一度だけ、君に会いたいよ」 　そう願い、焦がれ、幾星霜。 　死体ばかりに囲まれた少女は、墓守の少年に恋をした。 　儚く切ない、甘い日々。 　失った思い出を、大切な人を蘇…

病弱だった僕が転生したのは、大好きだったゲームの世界。 僕は妹に勧められて始めた乙女ゲームの、サブキャラが好きだった。 騎士団長をしているその人は、強くてカッコ良くて、みんなに慕…

握られた手の温もりに幸せを感じた。震える手でそっと抱きしめると愛しさを覚えた。愛を確かめたくて契りを交わす。交わした約束が積み重なれば、それはもう真実の愛であると胸を張って言い切…

これはただの日常。 これはただのエンドロール。 これはただの群像。 終わりへと向かう壊れた世界で、少年アオトと少女アカナは生きていた。 誰もいない、二人だけしかいな世界で生きる…