「両手」を含む小説

俺の名前は七篠権兵衛。 この街じゃちょっとは知られた「名前捜索人」だ。 探偵のようなものと考えてくれればいい。 最近ではネームハンター、なんて横文字で呼ぶ奴もいる。 「にゃ…

月ー転じて、「存在しない/不確かなもの」の意としても用いられる。 月という「存在しないもの」の象徴の名前をした兄が姿を消した。 月のない世界で兄を探しながら、「月」に出逢う話…

　心臓が、恐怖に縮む痛みがしました。 　ひゅっと息が止まって、喉を空気が抜けていく感覚がしました。 　背中が冷たいを通り越して、温度が無くなりました。 　あれを偽物だと正すには…

この両眼は役に立たない。この両手や両腕がそうであるように。

綴さんと彼の造った芸術品たちによる日常物語になります。ファンタジーの一言を免罪符にぐいぐいっと 気まぐれな短編シリーズ 綴(つづり) → 人間を元にした芸術品を造る男。26歳。…

ある猛暑日のこと。 重たい荷物を両手に抱えた会社員風の男女は、汗を拭くことも、日差しを遮ることもできないまま、オフィス街を歩いていた。二人が一時の涼と空腹を満たすために入ったラー…

お知らせ 各話のsectionの数を１つ減らしました。 少しずつ、修正を重ねていきますので、変わったところが気になる方もいらっしゃるかもしれませんが、ご了承を願います。 …

ソフトクリームのサイズは、15センチ程度が望ましい。 コーンタイプが主流であるが、ここはリアリティを求めて、カップタイプを押したい。 そして、冷え冷えのカップを、優しく両手で包み…

卒業式の日、学校から帰宅した健太は風邪を引き、両手を真っ赤に腫らしていた。卒業式の後、一体何があったのか？　どうも健太が中学に残してきた“伝説”に関係があるようなのだが……。竹中…

「ああ」しか喋らない高校生、三戸内人 (さんのへうちひと)。彼には二人の幼馴染。活発元気なトランペッター、伊地知唯依 (いちじゆい) とおっとり優しい、伊地知咲良 (いちじさら)…

　学校で囁かれる七不思議の一つ、投身自殺者の幽霊。約二十年前に自殺した彼女は今も花になって落下し続けているというーー。 「何故花に成る。普通その子と目があったりとかでしょ！」と憤…

暗殺を生業とする女子高生、リリィ・ホロロフによって記された1冊のノートーー”ルナティック・リリィ”。 リリィは、自分の生きる何てことない「日常」を、ありのままに書こうと決めてい…

小説家をしていた孝則は、祖母の死により祖母が使っていた家を引き継ぐことになる。そこで、座敷童子の透子と出会い、今まで他人に関心のなかった孝則の世界が色付けられてゆく。(一時期、救…

勇者アリシアが魔王を打ち倒して世界に平和が訪れた。 それと同時に勇者という役目を終えたアリシアは、これからはひとりの女として自分の幸せを見付けていこうと。まずは手始めに恋をして男…

突如、世界中に出現した樹によって世界で大災害が起きた。 大地はひび割れ、空は覆われ光は遮断。多くの命が奪われてしまった。そして、世界に様々な種が１００種類以上飛び散った。 それか…

両手と顔に大きな傷を負った十九歳の二ダブ不良女子高生、納土安奈。 その女子高生にナンパを仕掛ける謎の男の霊。 そんな中、突然イカれた行動を取り始めた安奈の母。 これは、恋物語な…

婚約に必須のアンティークドレスを着るために、あと１５センチ、ウエストを細くしないと……。 そんな目的のもと、コルセットを付けるお嬢様と、そのリボンを締め続ける使用人の話。

仕事明けの彼と久々のデート。 川原で見つけた花々。 それを見た私は、あることを思いついた。 「花束、作ってみない？恋の、花束」

恥ずかしがり屋な性格を直す為ヘラジカの仲間になったアフリカタテガミヤマアラシ。皆も協力して順調に克服していったように思えたが唯一ハシビロコウとだけは仲良くなれていなかった。それも…

歌舞伎公演の時に、舞台上手端に正座して座り、役者が見栄を切ったりする時に、両手に持つ、つけ析を、自分の膝の前に置かれたつけ板に激しく叩く人を、「つけ打ち」と呼びます。 　本編の主…