「言いたいだけ」を含む小説

　自由奔放、豪放磊落。フィクションでわりと見るけれど、現実では意外と見ない人物である汐原志映浬。何故か彼女に気に入られた零時は、夏休み中であるにもかかわらず呼び出された。この暑い…

　2XXX年。「文字を書く」＝「文字を打つ」と同義になり、識字率の読み書きの「書く」は媒体に文字を入力する能力として認識され始めた社会で、平凡な大学生の兼城然仁(かねきなりひと)…

ごめん、俺は酷い奴だ。 こんな最低な彼氏よりも、もっと良い奴がいるはずだから探して幸せになってくれ＿＿＿＿

ごくわずかな人にしか届くことが無い神様の声、その中の一人、猪熊春斗（いのくまはると）は魂だけを神界に連れて来られてしまった。 そこで神様が言うのは、違う世界に行ってみないかという…

　とある村に生まれた少年アルバは剣も魔法も使えない劣等性。剣と魔法の才能あふれる自称神童のシガールとその取り巻き立ちに馬鹿にされていた。 　だが、ある日、エルダーヒューマンという…

ある人に贈呈するために書いたもの。お題がお盆だったので、お盆にふさわしいものになるように、書いてみました。お盆は、死者が家族と一緒に過ごせる日だと言います。そんな中で何かメッセー…

　連邦の東の辺境の娘で中等部3年のアズサ　ヨウミョウは言い知れぬ無気力と倦怠感に苛まれていた。 　思春期特有の鬱屈に起因するものであると人は言うが当の本人がその言葉で納得できるは…

異世界に行きたくても行けない少年がコンビニに行ったらめっちゃ異世界行けそうな雰囲気出す話

俺の名前は『卯野原蒼』と言う。 小さい頃。俺は両親に連れられて山登りに行った時、その頂上から見えた『青空』に俺は心を奪われた。 それ以降、俺はよく『青空』の絵を描くようになっ…

　言いたいことを中々言えない少年、森田碧は、新学期初日に事故に遭う。 　碧は事故の後遺症で、聞こえるはずのない声が聞こえるようになってしまった。 　それは、人の心の声だった。 　…

　愛や喜怒哀楽などの心の動き、知性やストレス、それに、容姿や体質まで操り支配する神秘の神経伝達物質、ホルモン。それを擬人化することで現代社会に蔓延るラブコメの原点にて頂点に、と言…

ラブコメ……主として“男性”が主人公の恋愛を中心テーマとして描かれた作品が対象のジャンルです。 ラブコメオタク女子高生の私は、とあるweb小説投稿サイトの一文を見て激怒した。 …

　夢咲　律は、ある日突然見知らぬ女性に「あなたって、雪みたいだね」と言われる。 　彼は、その言葉の意味がわからなかったけど、その女性のことがなぜか気になるようになる。 　しかし、…

デウス・フローンス大陸に覇を唱える魔王軍の影響すらない僻地。世界で一番硬い木クリカラが特産で、それを加工する職人たちが中心の村、フオーダ。 いつものように間伐に出かけたテオドール…

家族との何気ない会話から、友達との雑談、部活中のやりとり、お店での接客、合コンでの会話。上司、先生、彼氏彼女、道端でたまたま会った赤の他人まで、 日常を送る上で必ずと言っていいほ…

星村俊一は、福島県に住むしがないサラリーマン。 ようやく取れた休日、一人娘の日葵（ひまり）、妻の佳苗と一緒に東京近郊にあるテーマパークへと旅行に来たものの、久しぶりに訪れた東京で…

自主企画「読者審査《掌編小説選手権》」用の作品ですので、自己紹介します。 こんにちは、ジュージです。ホラー短編を主に書いていますが、ホラーと言いつつ怖くないものも多々ある感じです…

あなたは本当に孤独じゃないですか？ 幸せですか？ 私はあなたに言います。 「あなたは孤独です。」

弓道大会の日、僕と彼女は緑が眩しい上水沿いを歩いていく。 つき合っている、とはっきり言えるほどでもなく、友達よりは仲がいい。 もう一歩近づきたい僕は、彼女に言いたいことがあるんだ。