「敵国」を含む小説

(本文より)僕らは、一時的に停戦をしている二つの国の、国境の警備をしていた。二つの国を分ける、一本の線を僕らは監視し続けた。技術の進歩から取り残され、草木は生え放題のここは、時間…

カナトは前世での記憶を引き継いでいる平民である。 チート級能力を持っているが、妹を溺愛するため、密かにモンスターを退治して妹が通っている魔法学園の学費を稼ぎつつ二人はスローライ…

偉大なる父王が死んだあとのグレポート王国を治める事になった王子のレイン＝グレポート。 王国運営は大変で……、国は乱れに乱れた。 それにつけこむように、攻めてきた「解放軍」かろう…

戦争を避けて、幼馴染みと一緒に山で暮らそうとしていた時だった。 敵軍がやってきて、逃げているうちに足を滑らせ、崖から落ちてしまったユミリ。 ザデラスという敵将に助けられたユミリは…

私生児聖女のコルネリアは、敵国に二束三文で売られて嫁ぐことに。 「悪名高い国王のヴァルター様は私好みだし、みんな優しいし、ご飯美味しいし。あれ？この国最高ですわ！」 声を失った儚…

レガリア王国の王女リナリアは模範的で理想的なお姫様。子供の頃からわがまま一つ言ったことが無い。 そんなリナリアが、国が滅ぼされるまさにその日、最初で最後の願いごとをする。子供の頃…

　西暦2037年５月。北大西洋の中心に位置するグラン・エトルアリアス共和国は国際連盟からの脱退、及び核兵器禁止条約の署名を破棄するという一方的な通告を全世界に対して発表した。 　…

聖女としては癒しの力が低い「役立たず」のユーフェ。 「聖女がいない敵国では重宝されるはずだろう」と王太子ヨハンに命じられ、スパイとして敵国に潜り込むことになる。 第二皇子ヴィクト…

その星には人間とその他の数多な種族が共存している。だが数千年前に比べて異種族の数は減り一方で人間の数は増していった。大昔におこった戦争に人間が勝利し、人間社会を築いて世界を占領し…

金の獅子が吠え雷鳴が齎され、永劫の存在により我々は救われる。 そうした伝説と金の獅子が残された星であるスピルリナは、敵国に攻め込まれ窮地に陥っていた。 金の獅子はスピルリナの王女…

　上官を一騎打ちで半殺し（？）にしてしまった女騎士、ヴィオラ。軍に追われたら、敵国の騎士団に捕まって。もうダメかと言い放つは、お決まりのセリフ。 「くっ、辱めなぞ受けない！　殺せ…

何をやってもダメな令嬢エスリーンは魔導学院に放り込まれたあげくに虐められる。閉架書庫だけが居場所の彼女に婚約破棄という追い打ちがなされる。このままでは貴族の身分まで剥奪される。 …

「お前は姉と比べて本当に愚図だね」 天才の姉と比べられて両親から冷遇を受けてきたシェラ。 戦争で故国を失った彼女は敵国の宮殿に売られ虐められていた。 「紅い髪が気持ち悪い」「可愛…

自国を敵国に襲われ続けていたシュヴォたちは、ある日抵抗も虚しく死の危機に瀕していた。その時、突如として現れたと何者かが、周囲の人々へ石となれば命は救われると語りかける。次の瞬間に…

第三次世界大戦の真っ只中で、俺は敵兵と会話をする

　軍事国家アルタリアから魔剣グラムを奪え！　というミッションを、とある理由から受けた僕。相手はバリバリの戦闘国家。裏切りを恐れ、密告があれば粛清は当たり前。血の雨あられだ。 　そ…

ティレル王国の騎士ベルティア・ロードレッドはとある事件から辺境に左遷されるも、悠々自適に毎日を過ごしていた。ある時、隣国ホツマとの戦争があるという情報が入り、彼はスパイとして敵国…

「最期に……言い残すことはないかしら？」 「すぐ……殺して下さって結構ですよ……おれはもう、疲れました……」 　記憶のない奴隷の少年シンは異国人として虐げられながらも生命体を成長…

　敵国に囚われ、三ヶ月が経過した。 　その間に、祖国からの知らせは一切ない。 　絶望の淵に追いやられたマルスの前に、どこからともなく一本の剣が現れた。 「何でこんなところに剣が…