立場、状況、信念、友情。どこまで両立できるのか、そんな疑問と葛藤に踏み込んだ一作。
戦争中、互いの国の国境を守る二人の軍人。しかし何年もともに過ごすうちに友情が芽生え、それゆえに迎えてしまう結末。デウス・エクス・マキナ。神という単語が入っていながらも悲劇的な作品が多いというのはなんとも皮肉ですね。(最後にはその世界が破壊されるので、当然といえば当然ですが……)そして何より二人の会話が最高です。短い物語でありながら余韻を残してくれます。ぜひご一読を。