「宙」を含む小説

死んだ魂たちが彩る宙（そら）の中で、ひときわ輝いている存在『楽団』。 生前天才とも云われていたチェリストのソロは、連日連夜をなんの迷いも不自由もなくその星空の中で演奏して過ごして…

一条直人はバス停で、見つめてくる少女と会う。少女は、自分が何者であるのか分からなくなっていた。ただ、身体が浮いて宙を舞ってしまうことを口にする……。 　　クロノヒョウ様の企画 …

＜あらすじ＞　 　朝の来ない国――ネノクニ――に暮らす少女、エミリア。 　彼女の夢は青い空を見ることと母の病を治すこと。 　ある日彼女は母の手伝いで買い物へ行った帰り道に不思議…

進路に悩む大学三年生の邑中アキラ(むらなかあきら)は夏休みに入ってすぐ、祖父母の家がある小井崎(こいさき)村へ足を運んだ。 そこでアキラは初恋の女性・文月莉子(ふづきりこ)と久々…

　約30年前――とある会社が開発した転送装置により地球は『未知の世界』へと繋がった。モンスター、新たな資源、そして魔法が存在するその世界を、人々は『幻想領域《ファンタジア》』と呼…

EAS――感情アナウンスシステムのおかげで、人とのコミュニケーションは楽になった。 自分に【嫌悪】のアイコンを点灯させる人とは、関わらないほうがお互いのためになる。 僕は人の顔色…

　宇宙清掃業を営むソウ。 　オンボロ宇宙船とロボットアームのニックを相棒に、宇宙ゴミにまつわる小さな悲哀を、今日も回収する。 　だいたい2000字くらいのショートショートの連作…

「『天川雫』のスマホと接続されました」　 「「ん？」」　 「んぁ……んっ！　そこは…ダメ……」 「「え？」」 何の変哲もない日の、放課後。 俺、加屋宙斗（かやそらと）が無線イヤ…

待ちに待った小学校の夏休み。僕と妹は、宿題である自由研究の題材を探している真っ最中だった。そんな中で妹が題材に選んだのは、なんと空から降ってきた一匹のおたまじゃくし。妹は、嬉しそ…

衛星回線を通じて流出したコンピュータ・ウィルス、〈ＲＱ―２１〉。宇宙船や宇宙基地の生命維持装置を停止させるそのウィルスは、対抗策が研究中の状態で流出したものだった……〝死んだ〟地…

概略 現代ファンタジー学園物を少しずつ切り分けて投稿します。 あらすじ ある日、S高校の生徒会に（半ば強制的に）入らされた新田 新。 平凡に生きたかったのに、生徒会長である西園…

人は三度目の世界大戦をどうにか乗り切り、世界連邦を発足させた。 けれど、結局人は他人を信じることができなかったのだろう。 核の炎が地球を包んだ。 私はそれを見下ろしている。 最…

カラオケボックスに青白い子供が現れた。

銀河の星雲が見える地で、彼のことをいつまでも想う。

高校二年生の下宮 真雄は暗くなった学校からの帰り道に奇妙なものを発見する。それは一つの穴だった。真っ黒で宙に浮いている穴。真雄は本能でそれが危険なものだと察知して逃げようとするが…

——大剣に鎧、レーザーと、浪漫を体現した武装。そして、それを纏うドラゴン。 世界初のVRMMORPG【Beyond World Online】の売り、それは一部のボスモンスター…

あらすじ 　時は宙歴3000年。人類が宇宙進出を果たしてから幾星霜もが過ぎていた。宇宙進出を果たした人類は、各恒星系に国家を気付き、宇宙文明を構築していた。 　しかし、広大な宇宙…

『科学の魔女は、空色の髪をなびかせて宙を舞う』 高校を卒業後、亡くなった両親の後を継いで工場長となったニ十歳の女性――空鳥　隼《そらとり　じゅん》 彼女は両親との思い出が詰まっ…

親友で幼馴染で、そして何より、たった一人、王と認める男。 その男の命によって、騎士は一人乗りの飛行機を操り、国を救うため宙翔ける。