「宵」を含む小説

1999年4月。閉店間際の喫茶店に現れた少年。“役目”を果たそうとする彼に、匿う女はとある想いを投げかける。ある春の宵を描く短編。

KAC2021 10回目：「ゴール」参加作品 　大学の合格発表の日、それは一年間の努力のゴールの日であった。一浪中の櫻川潤一郎は、その目で自分の合格を確認するために、第一志望の大…

　スターライト☆キャンディチャイム――。 　七色にきらめく。月の光さえ届かない、真っ黒に塗りつぶされた路地裏が。 〝魔法杖(マジカルステッキ)〟の先端からほとばしったのは、星屑…

好きなこと。癒されること。物の感じ方。 そんなそれぞれと、たった一つの共感で得られる連帯感に、 春宵物想う若者の独り言。

　物心ついた時から殺し屋として生きてきた少女ヴィオラは、ある夜その短い一生を終えようとしていた。 　宵の闇が一層暗くなる路地裏で、壁に背を預けて目を閉じた彼女の前に”それ”は突然…

謎過ぎて苦情が殺到したので続きのお話を書きましたとも！ ヒントにタグ付けしてある「リボルバー」も併せてお読み頂けると理解が深まるかと思います

大学生の宵子と小学生の燈は、年の離れた幼馴染み。しょこちゃん、しょこちゃん、と懐く様は本当の弟みたいだ。 燈はもう十二歳。そろそろ誰かを好きになって、誰かの好きな人になる。自分だ…

計画を立てず、適当に書き始めた作品なので どんな話になるか作者も知りません。

源氏星の道の果てよりも、なほ奥つ方に生ひ出でたる人、いかばかりかはあやしかりけむを、 いかに思ひ始めける事にか、世の中に宇宙人といふ物のあんなるを、いかで見ばやと思ひつつ、 つれ…

霊を視る能力と、短命の呪いを抱く少女・宵村維純。 霊を避け、人生を諦念し、日々を惰性に過ごしていた彼女は、除霊師へのスカウトをきっかけに、様々な人や霊と出逢い、自らの人生への見…

坊ちゃん大賞落選作品その１です。 さよなら愛媛県。さよなら50万円。

高校一年生にして初恋知らずの主人公、淡谷雪は、夜の街で藍染穂波と出逢い、一目惚れする。後日穂波と同じクラスであること、穂波が実は男として育てられた女の子であったことが判明し……！…

　ひょんなことから故郷の厳冬に六年ぶりに下り立った主人公は、この間、ある悔恨によって近づくことさえしなかった。その悔恨は一種の郷愁だなどという嘯きの下、しめやかに、もう一度幼年…

インターネット上で†吸血鬼†を自称する最強ゲーマー・ヴァンピィ。 日向太陽はそんなヴァンピィとネット越しに交流する日々を楽しみながら、いつかリアルで会ってみたいと思っていた。 あ…

とある寒い冬の日。音羽(おとは)ありすは、高校からの友人である乙倉夜宵(おつくらやよい)に、自身の子供を引き取って育てて欲しいと頼まれる。どうして、と理由を聞けば、夜宵は、自分の…

パパとママには、サンタさんが来ないんだって。子供だけの特別だからって。それならボクが二人のサンタさんになればいいんだ！ サンタさんは何を持っているかな。どんなことをしているかな。…

「善悪の天秤は宵の内に傾く」の番外編です。 どちらを先に読んでも問題ありませんので、宜しければ。

心に傷を負い、通信制高校に通う都希斗《ときと》。 ある夜、電源の入らないスマートフォンに、届くはずのないメールが着信し……。 月の照らす夜にだけ、もう居ないはずの彼女とメールで繋…