「吸血鬼の短編」を含む小説

ある満月の晩、幼い少年と、吸血鬼の少女が出逢った。 少年は神を信じ、少女は神を憎んでいた。 孤独な二人は互いの存在に一時の安らぎを得るが、流れる月日がその関係を変えていく――。 …

　 世界を焦土に変えた戦争から一年後。 戦場で”小鬼”と呼ばれた元兵士・アンドレ・ラスチェイニは、元の上官に頼まれ、戦後から町に跋扈する謎の怪物 ――”吸血鬼”の討伐を引き受ける…

――暗闇森には吸血鬼が棲んでいる。 ――彼の吸血鬼は森の周りに住む人々に、触れを出した。 ――年に一人、処女を差し出すべし。さすれば我が領地に住むこと許可しよう。 ――暗闇森近…

それは吸血鬼と少女のはなし。 夜分にあたしは病室を抜け出した。 耳鳴りしかしないはずの耳に、新しい音が混じったから。 波音が響く先、たどり着いたのはうつくしい少年とかたわらにはソ…

金がなくなれば、その土地のカジノで日銭を稼ぎながら旅をする二人の男。 神経質で理屈家、自らの生き方に疑問を抱き続けるライ、規格外の能天気さで余計なことに首を突っ込んでばかりの怜。…

　この世界にはかつて多くの神様がいました。 　神様たちは協力して”全てを滅ぼす力”と戦い、消えて行ったのです。 　それから――。 　これは少しずつ戻ってきた神様たちと、訳あ…

人々が寝静まった、冷たい夜。少年吸血鬼（ヴァンパイア）が、独りぼっちの少女を見つける。 しかし彼女は、なにやら普通ではなく――自分は、『ロボット』であると言う。 ※ ながや…

「六六六人の聖職者を喰らえば、完全無欠の生命体に成れる」――女吸血鬼の目的は今まさに達されようとしていた。幼馴染みの水埜琴音と共に学生生活を送る少年沙門・柳生宍道は、美女の誘惑を…

☆の話は流血表現あり。 今流行りの魔女集会で会いましょうに触発されました。 整数話が、吸血鬼視点のメインストーリー。

自分はヴァンパイアだという妖しく美しい男と、まさかのポッ○ーゲーム!? 古くから続く銭湯「鬼の湯」で、下宿人(バイト)をしている不良吸血鬼と、銭湯の主である苦労人大学生が、子供た…

「ゴシック」「耽美」「装飾」をテーマにした短編です。 便宜上ジャンルはホラーですが、恐怖描写はありません。残酷描写もごく軽度になります。

第二次世界大戦時、日本・ドイツ・イタリアの三国による日独伊三国同盟の間で行われた遺伝子操作実験によって生み出された強化人間――夜人。 それから半世紀以上が経った2018年の世界。…

一話読み切りの物語を集めた、掌・短編集です。 まずは気になったタイトルから１つ、読んでみてください。 ――ハクシャクノテンシ―― 昔々、血液が苦手な吸血鬼がおりました。 吸…

吸血鬼の戯言。いつか聞いたことのある、とある男の話。それを今一度思い返してみよう。

童貞吸血鬼と昔血を吸われた仲の女が会話をする話。 時間に見捨てられた男と、時間の中を流れゆく女が再び出会い、成長した女に敵わないと実感する。

人間界を訪れた目的。 それは、“彼女”を迎えるため──。 街の統治者たちの婚約者である彼女。 物語の始まりに出会うのが、真実の運命の人。 だけど……、 その魔力に初めて触れた…

吸血鬼伝説の残る街、地水。 そこで始まる吸血鬼の末裔と、吸血鬼を探す探偵部の少女の物語。 吸血鬼＋学園もの。

僕はその歌声に“勇気”をもらった。生と死の狭間で疲弊していく僕の幽鬼としての日々は終わることのない悪夢そのものだった。そんな時、僕は彼女の歌声を聴いて、唯一の生の実感を抱いたのだ…

　舞台は、ヴァンパイアが跋扈する世界。 　ゼスは、１２歳で家を飛び出し、長じてヴァンパイア･ハンターとなった青年だった。 　ある村から依頼を受けてやってきたが、件のヴァンパイアと…

彼女の触れられる温かなものは、毎晩嗜む紅茶だけだった。 上巻、下巻と書いた作品の、描いていない空白の時間を書いてみました。