「記憶 猫」を含む小説

牧伸二を記憶している中高年向けのおはなしです。

壊れているのは自分か世界か どこにも辿り着けないメトロ アパルトマンの見知らぬ部屋 いつでも傍に居たという隣人 気儘に歩き廻る猫たちの微睡 （2023.09.29 改稿・再掲）

猫と初恋の記憶のお話。

私の名前はシュレーディンガー。記憶はない。 気がつくとそこは暗闇の中。 遠くにある光点だけを頼りに足を進めていくのだが……。

「Hell? Heaven.」の後日談。 惑星ライからの脱出組の一人、「三月兎／マーチ・ラビット」ことマーティ・ラビイ。 組織からの仕事を引き受けつつ、相棒キディと共に生活をして…

科学文明で栄えた人類が姿を消して数百年後の地球。遺伝工学で生まれた人間の別種〈記憶人シィー〉の仕事は、人間がこの世界に残したものを記憶し、この惑星の後継者に託すことだった。喋る黒…

前世の記憶を持つ魔女ルノは、自らの中に眠っていた影の力に目覚めると、育ての親にして、魔法の師匠に見知らぬ土地に転移させられてしまう。 何百年と生きた魔女すら恐れる影の力。それは何…

　――目が覚めると、記憶と感情を失っていた。 　見知らぬ場所で目覚めた記憶喪失の青年・怜は、同じくその場所で目覚めたという青年・恒輔と怜の飼い猫だというニャー太と出会う。人気のな…

ありがたい、ありがたい。死んで太平を得たのか、はたまた異形な世界へと生を受けたのか分からないが吾輩は、ただ記憶の中にも薄い幼少の頃の姿をしていた。人間に産まれることは叶わなんだ、…

　長距離トラッカー：鹿苑寺　銀閣は、車道に飛び出てきた一匹の猫を助けようとして自らが車に轢かれてしまう羽目に。しかしとある条件を満たしたとのことから、体組成から記憶まで全てを再構…

最近になって”あの子”が死んでしまう夢を見始める。 ある日買い物に出かけたら男の子がトラックに引かれそう！！ 助けようとしたら周りの動きが遅くなって… 1年 大賀刻ﾀｲｶﾞﾄｷ：…

　死神。それは冥府への案内人。人の臨終に立ち会い、死者の魂を導く者。 　彼らは看取った死者の記憶を覗いてしまうがゆえに感情を持たない。そういう風に〝つくられている〟。来る日も来る…

記憶の一部を失った元日本人。男は＜異世界の中＞の＜デスゲームの中＞という複雑な状況、殺伐とした場所で誕生した。緑色でブヨブヨ、お腹は白い。えっ！これってカエルですか？そう！男は悪…

時は昭和33年12月。 世間がクリスマスで盛り上がっている中、とある首なし変死体が発見された。 小さな海辺の劇場きっての大スター・来島哲志の遺体だというが、どうやら彼は恋人の女優…

日本に生まれ育った金髪碧眼の美少女ヘレナは、父の仕事の都合で小さな町の中学校に転校する。そのクラスには幼い頃仲良く遊んだ”沢井あげは”がいた。それはヘレナにとっては悪夢との邂逅だ…

賞に応募しようと書いた二作目にして没2となった作品です。 個人的には好きです。

　平行宇宙の隙間で、意識ある無人情報戦闘実験艦と記憶を失った猫型ロボが出会った事から物語は始まる。 「量子論的に予知は操作である」という理論を主軸にして、全ての時間・空間・物語宇…

チャルビッシュのことを記憶しておくために書きました。

大都市の維持には機械が欠かせなくなり、人間最後の砦と言われた芸術分野にもその手が及ぶようになった世界。 「僕」こと半人前の修理屋フォルテは、時に喋る猫のポコに悪態を吐かれながらも…