概要
人は誰しも気づかぬうちに、因果の糸でがんじがらめに縛られている
時は昭和33年12月。
世間がクリスマスで盛り上がっている中、とある首なし変死体が発見された。
小さな海辺の劇場きっての大スター・来島哲志の遺体だというが、どうやら彼は恋人の女優・笹本かほ里に呪い殺されたらしい。しかし、確たる証拠もなく、また呪殺を裁くというのは難しく笹本は無罪となった。それから一年後、笹本の元へ殺した恋人の怨念が襲いかかる。
そんな情報を小耳に挟んだのは、金欠の呪術師・神林稲子。ひょんなことから再会した浪人学生、見弦矢陽司と共に呪殺事件を追いかける。
恋人とつなぐ「レンゴクのまじない」に隠された因縁とは?
稲子は生まれつき、左目に呪いを受けていた。
祖母の代から繋がれた呪いを断ち切るべく、彼女はあらゆる怪異を調べ、各地を飛び回る。
妖艶・豪快・適当。戦後の昭和を駆け抜ける
世間がクリスマスで盛り上がっている中、とある首なし変死体が発見された。
小さな海辺の劇場きっての大スター・来島哲志の遺体だというが、どうやら彼は恋人の女優・笹本かほ里に呪い殺されたらしい。しかし、確たる証拠もなく、また呪殺を裁くというのは難しく笹本は無罪となった。それから一年後、笹本の元へ殺した恋人の怨念が襲いかかる。
そんな情報を小耳に挟んだのは、金欠の呪術師・神林稲子。ひょんなことから再会した浪人学生、見弦矢陽司と共に呪殺事件を追いかける。
恋人とつなぐ「レンゴクのまじない」に隠された因縁とは?
稲子は生まれつき、左目に呪いを受けていた。
祖母の代から繋がれた呪いを断ち切るべく、彼女はあらゆる怪異を調べ、各地を飛び回る。
妖艶・豪快・適当。戦後の昭和を駆け抜ける
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!緋色の糸で小指を絡めて、それからは二人でずっと。
戦後の日本の屋台に、ふと現れた妖艶な女性。それが主人公の霊媒師だ。屋台で噂になっていたのは、ある恐ろしい色気沙汰。何でも、スター役者と子役上がりの娘が恋に落ちたらしい。そして役者は、呪い殺されたという。
その呪いは相手と契った小指を切り落とすことで、発現する。血で染め上げた緋色の絹糸で相手と契った小指。その小指を切り落とすと、相手の首が落ちるのだという。主人公はその娘を訪ねるが、その娘の姿はまるで――。
そして現れる怪異。
果たして、煉獄の呪いの正体とは?
片目に桜幹の怪異を宿す女性霊媒師の活躍を描く短編最新作!
是非、御一読下さい。