「スポーツ 短編」を含む小説

夏の横須賀アリーナに彼らは集う。 可愛らしい園児、元気いっぱいの小学生、青春真っ盛りの中高生、厳つい男性に妙齢の女性、更には孫を抱くお爺ちゃん。 彼らは皆スポーツチャンバラの選…

”なぜ自分は剣道をやっている――？”　2020年夏。インターハイも部活動もなくなり、女子高生・あっこは自問――しなかった。そう、ソシャゲとアイス漬けの日々である。そんなあっこの元…

あの日、私は思わずシャッターを切った。 小麦色に焼けた肌。引き締まった筋肉。百メートルを走る彼女の身体は何よりも美しくて、目を離すことができなかった。 陸上に人生をかける彼女と…

エスパーのエスパーによるエスパーのための球技大会を、２０２０年夏にも開催する運びとなりました。実況は権田宮勝、解説は正宗鳥円之城でお送りします。

　eスポーツ文化が広く認知された、2020年の日本。プロゲーマーでもある主人公の男は格ゲーのオンライン対戦でとあるユーザーを待っていた。 　そのユーザーの名は“Nephila C…

青春といえばスポーツ、スポーツといえば青春。 フィクションですと、とりわけそんな風に感じます。

　障害者に対して、eスポーツの教育や活動をサポートする事業に“私”は従事している。かつて同級生だった“彼女”と再会したことで今の私があるのだ。 　私が彼女たちと働くわけ、私の独白…

突然大会が中止になった高校三年生のジュンはそのまま引退になってしまい納得できずにいた。

e-スポーツがオリンピック競技入りした未来で、その選手とそれを支えるわたしの夏の物語。 短編です。

これは一人の義足のランナーの物語。 それは栄光の階段に挑む物語。

　２０２０年夏。駒野宗也は２０歳になった。 　真面目だけが取り柄のはずの宗也は寝坊をし、慌てて大学へ向かっていた。 　すると、突然女性に声をかけられる。 　――ねぇ、そんなに急い…

　ある研究施設からプログラム体が逃げ出した。それは自己学習による情報の蓄積を進めていき、やがてネットワーク内に漂うユーザーの意思、感情すら理解できるようになった。 　そんな折に始…

剣道少年の小学一年生、ミモリ。お父さんに剣道を教えてもらおうと尋ねるが……。 お父さんはもう家族ではなかった。 来年の春には新しい父親と共に東京へ。 でも新しいお父さんが好きに…

会社の駅伝チームに所属する男性は各地で行われる駅伝大会に個人で出場していた。今回走る場所は地元だったが、どこか不安な面持ちだった。

えーと、大会前インタビューですか？アタシは、三原紫帆っていいます。前回の大会から高校生になりました。緊張してるけど、いつも通りのパフォーマンスができるよう頑張りますっ！ 注目して…

四年に一度のスポーツの祭典といえばオリンピックだが、そのオリンピックと同じ会場で行われるパラリンピック。 パラリンピックの中継で見かけたのは、日本代表として100mに出場してい…

2020年のオリンピックを目指していた青年・彰。それは約束した女の子との夢だった。

オリンピックに出たいばっかりに、大学の部活の同期である川上は新しい競技を提案してきた。 名付けて『無差別弓術部門』 その正体とは……？ ※　2020年夏に東京オリンピックが予定…

生まれてきた我が子には、右手がなかった──。 先天性右手欠損。 彼の息子と同じ境遇の人物がいる。 名前はジム・アボット。 奇縁と言うべきか、息子が生まれたのはアボットが偉業を達…

ライバルに勝てず己の進退を考える女性eスポーツプレイヤーが、周りの人々に支えられてひと夏を越える話。 「勝てないのに続ける意味があるの？ 」 ※作中のゲーム、大会は架空のもの…