僕は今年の夏から剣道を初めた。チビの一年生は僕だけだ。高校の先生、剣道部顧問。実はこの男の人、僕のお父さんなんだ。とても厳しい。ママはもう一回結婚するんだ。新しいパパについて行って東京に引っ越すって。複雑な家庭事情だけど、その中には親子愛が色々あります。
中々に複雑な家庭環境を抱えた主人公。剣道を挟んで少しずつ自分の本心と向き合う様子が微笑ましくもあり危うくもある。 大人の事情を前に、子供は常に無力である。たまに大人を超越する場合もあるが……必ずしも建設的な意味で超越するとは限らないのだが……それはもう子供とはいえないだろう。 様々な意味で、家族なる概念について考えさせられるお話である。 詳細本作。
離れて暮らす父と息子の剣道を通じての物語です。家庭事情は少しわけありかも。そこが作家さんの個性で最後まで読み手を惹きつける作品となってます。ぜひお読み下さい!おすすめですよ(o^-^o)
とても複雑な家庭環境で育つ主人公。複雑な家庭環境をテーマにした作品というと、暗いイメージを持たれるかもしれませんが、この作品は全く違います。傍から見ると大変そうですが、周りの大人たちは皆主人公を気にかけてくれていて、主人公は真っ直ぐ育っています。これを読んで、環境ではなくどのくらい愛情を注がれて育つかの方が子供には大切なのかもなと感じました。いいお話でした。
主人公のミモリくんは、シリーズキャラ。でも、単独で楽しめます。事前知識不要。両親離婚していて、お母さんと暮らしている小学1年生。剣道をはじめて、会ったことなかったお父さんに稽古をつけてもらうことに。うおー、父と息子の物語だよおー!予想が外れてキビシイお父さんにちょっぴり反発する気持ちがあります。ある日、稽古のあとお父さんの家で食事をすることに。父と息子の関係が深まるお話。焦点が定まっていて、脇役のナイスパスもありよい出来に仕上がっています。