「音色に」を含む小説

部屋で学校の課題に取り組んでいた俺と霧崎に一本の電話が入った。 今思えば、あれが全ての始まりだったんだと思う。

夜風が運ぶバイオリンに耳を澄ませば、毎回同じ場所で失敗している 来る日も来る日も練習をしているようだが、成功する兆しはなかなか見えないし聴こえない ある日、長田悠一が起こした悪戯…

先輩に抱いた憧れが恋に変わっていくのは一種の規定路線のようなものだった。 それが片恋だと気付き、失うところまでがありきたりな物語。わたしもその一途を辿るのだろうと叶うはずのない夢…

ひょんなことから「どんな相手でもたちまち自分のことが好きになる薬」を手に入れた主人公・晴人（はると）。 中途半端な中学デビューでくすぶっていた晴人にチャンス到来！学校のマドンナ達…

『わた』が、そうしたら、すべては愛の色に染まり、美しい音色で溢れ出す。そうして、わたしはわたしを失う。そうしたら、『わたし』は『ぼく』の未来までの道を繋ぐこととなる。

雪の降る故郷へと久方振りに戻ったアジーンは、 友人であるチェトレのもとを訪れる。 彼は太古の“機械”を操り、特殊な音を奏でる仕事をしていた――。 （2010年に書いた作品の再公…

　記憶をなくした若者は、ふとしたことで、黒い鞘なしの剣を手に入れる。夢に出てくる少女、その謎を追いかけ、若者の旅が始まる。 　異世界が舞台ですが、大人向けの作品となっています。主…

ゆあんさまの筆致企画「初夏色ブルーノート」参加作品です。 7000文字ちょっとの、切なく甘い恋物語に仕上げました。 遅ればせながら他の方の作品はこれから読みに伺います。 よろし…

奄美大島の夏休み、私の人生変わった。「奄美と出会わなかったら人生が変わっていただろう」。私、即ち山田真は自信を持って言い切ることが出来る。それを証明する様に私の左手薬指に嵌る指輪…

輪廻転生を繰り返す少女とその友人の不老不死の少年のお話

「好きになった女の子は、女の子が好きでした」 憧れを追いかけながらも、そこに上手くなじめない男子高校生、飯田希和。 彼が想いを寄せるものの、女の子にしか「好き」が向かない少女、…

結良（ゆら）は高校卒業して、大学進学のために地元を離れることになっていた。 その前に片想いしている同級生の理央（りお）も出演する演奏会が開かれる。 しかし、演奏会は当日トラブルが…

鳴り響くコール音が心臓を貫く。これは救いの音色か、それとも…。

山田茜は琴を奏でる少女。親から無理矢理習わされ、嫌っていた琴。その気持ちは転校生の到来と共に変化していく。自分の琴を聴いてくれる人が現れた事で。しかし、それは悲劇の序曲でもあった。

新型コロナウイルスの影響で、会社が一時帰休に。 製造会社に勤めて30年。 だけれど、私には、一時帰休でできた時間にやることもない。 この機会に家族とコミュニケーションを、という…

　ある土曜日の朝。私はパソコンを前に頬杖をついていた。活き活きしたキャラが浮かんだので、そのキャラを主人公にした物語を書こうとした。だが思いついた場面を箇条書きで数行書いたら、そ…

寝返りと祈り　梗概　県昭政 「太閤が死んだ」喜んでいる男がいる。脇坂安治だ。朝鮮の釜山港から、海を見つめている。 太閤秀吉の命で淡路島水軍を率い、長年朝鮮の海で敵の水軍と戦ってき…

１０歳の頃、街中を歩いていると、馬車の暴走しているところに遭遇する。 暴走する馬の向かう方向には一匹の猫が。 思わず猫を庇って大怪我をしたワイズラック侯爵のヴォワトール家の長女　…

　ある日の放課後、最近寝不足が重なっていた飯島圭太は、家に帰らずに教室でぐっすりと寝てしまった。すると死んだ幼馴染が夢に出てきた。景色は7年前の、病室の片隅。「私は世界一のバイオ…