概要
青春は、君色なしには響かない――謳おう、最高の片想いと恋敵と、この仲間
「好きになった女の子は、女の子が好きでした」
憧れを追いかけながらも、そこに上手くなじめない男子高校生、飯田希和。
彼が想いを寄せるものの、女の子にしか「好き」が向かない少女、柊詩葉。
後輩として現れ、ふたりを変えていく少女、月野陽向。
社会から逃げ出し、ネット越しに希和と出会った女性、紡。
そして一緒に歌い、笑い、すれ違いながら日々を送る若者たち。
縦糸は、音楽と共に駆け巡る青春の音色。
横糸は、ひとりずつ違う恋と友情の形。
編まれるのは、誰にも名付けられない光の色。
その先に待つ、別れと継承。
好きな場所に混じれない、好きな物に似合えない、好きな人を救えない。
そんな想いを抱えてきた、全ての「ノイズ」へ贈る青春音楽群像。
【各章あらすじ】
I. Link Up Our Heart
憧れを追いかけながらも、そこに上手くなじめない男子高校生、飯田希和。
彼が想いを寄せるものの、女の子にしか「好き」が向かない少女、柊詩葉。
後輩として現れ、ふたりを変えていく少女、月野陽向。
社会から逃げ出し、ネット越しに希和と出会った女性、紡。
そして一緒に歌い、笑い、すれ違いながら日々を送る若者たち。
縦糸は、音楽と共に駆け巡る青春の音色。
横糸は、ひとりずつ違う恋と友情の形。
編まれるのは、誰にも名付けられない光の色。
その先に待つ、別れと継承。
好きな場所に混じれない、好きな物に似合えない、好きな人を救えない。
そんな想いを抱えてきた、全ての「ノイズ」へ贈る青春音楽群像。
【各章あらすじ】
I. Link Up Our Heart
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!絶対に分かり合えないけども、だからこそ進んでいける道がある
一緒に音楽をやっても、絶対に分かり合えない。
ひとには、どんなに歩み寄ろうが壊せない壁というのがあります。
たとえばエンジョイ勢とガチ勢だとか、恋する相手とか、そもそもの恋愛対象だとか、神様を信じるか信じないか、とか。
それがどんなに親しい相手でも……たとえ古くからの付き合いでも、ずっと一緒にくっついてる親友だとしても、そういう『分かり合えないこと』というのは時として存在してしまう。
それでも……いや、それがあるからこそ、紡げる音が、言葉が、物語がある。
それぞれの登場人物が持ち合わせている、分かり合えないという残酷な現実。
その現実を、彼ら彼女らは真正面から受け止めた上で、出来うる…続きを読む - ★★★ Excellent!!!どこかにありそうな、だからこそ惹き込まれる青春の1ページ
真面目だけどどこか足りなくて、そんな不器用な主人公とその友人たちが、合唱部という舞台で織り成す青春群像劇です。
高校生というとても繊細な年頃。勉強や部活、進路や人間関係に恋まで、誰もが様々な悩みを持っています。
主人公もそんな若者の一人で、周りにうまく馴染めない自分と向き合いながら一生懸命に自分の居場所を探します。
この作品では彼等の複雑でガラスのような心を見事なまでに描ききっており、思わず「ああ、自分もこんな若者だったなぁ」と物語の一部分になったと錯覚してしまうほど、不思議な魅力に溢れています。
時折語られる合唱に関する専門知識も正確かつ丁寧…続きを読む