少女と青年の、お互いがいて幸せでありつつもどこか息苦しい、そんな二人の関係性の話です。
少女と青年、それぞれの視点から描写される世界の美しさに惹き込まれ、相手が視界の中心にいる感覚に尊さを感じ、可愛らしさや格好良さといった人としての魅力に悶絶し、そして溢れんばかりの相手への愛に打ちのめされました。
読み進めればどんどん強く明らかになっていく二人の感情、結末への期待と不安は、今年一番と言って良いくらい心が揺さぶられました。
すべての人にハマると断言はできませんが、私のように輪廻転生やループもの、狭い世界で暮らす二人など『他人が想像するには余りある、強い感情を持った二人の関係性』が好きな人には特に読んでみてもらいたいお話です。
命とは、幸せとは、永遠の愛とはーーー
読み終わったあとにもう一度考えさせられる感動の一作です。
特殊な形で長い刻を過ごした二人は友情と愛情どちらも内包した感情をもっていた
何度でも出会い笑い合いそして別れを繰り返す終わりから初まる二人の新たな日常
それまで恋ではなかったのだが...
地の文が独白形式の短編小説で、話を読み進めるほど主人公二人の背景や想いが把握出来る作品
現時点では主人公二人だけの話として展開しているので登場人物はかなり少ないが独白描写メインなのでこの方がわかりやすく読みやすいです
細かな設定や第三者視点などが今後書かれるかわかりませんが、個人的にはなくても読み手が想像出来る余白として楽しめるので今後の主人公たちの関係性に注視していきたいと思います