「妖怪」を含む小説

江戸の世となり、八十余年――巷間には妖異が跳梁し、人心を脅かしていた。 嵬空山にて修行を積んだ降魔師・葵は、妖異を討滅するために辺遇の地を彷徨う。 葵がそこで出会ったのは、妖異じ…

生きたいと願った時から、長い朝と夜が始まった。 日常の隙間にそっとあらわれる、 あやかしを見る人々と時を超える女性の物語。

最近の妖怪にも色々あるんです。

『刻つ風とかける雪柳　早花咲月の刻』の最終話「クレープ祭り」後の小噺です。

一度入ったら出られないといわれる迷いの森。 迷子になった兄妹は、森の奥で風変わりな家を見つける。

たすくは探偵事務所でアルバイトを始める。 しかし、来る依頼は一風変わっている、つまりオカルトじみていたのだ。 たすくは霊の世界に引き込まれていく。 怖い思いをしながら彼は仕事を続…

故郷の集落にある「本家」を訪問した、民俗学を研究する「私」。初めて入るその奥の間に、「さか柱」の怪異を見る。それは故郷の繁栄、また衰亡、両方の徴だった。

梓は中学2年生。繊細な性質の為か数ヶ月ほど不登校中。 ある日、父の実家で、昔一度だけ会ったことのある座敷わらし、ハナと再会する。蔵の中で、曾祖母の古いミシンを踏んでいると、ハナと…

　第一次世界大戦直後の神日本帝国（しんにっぽんていこく）。 　伝承学者を目指す青年 宮森 遼一（みやもり りょういち）は、大学を辞した後、秘密結社 九頭竜会（くずりゅうかい）に…

　地震をきっかけに霊体や妖怪などの妖（アヤカシ）がうろつくようになった現代の日本を舞台とした和風ファンタジー。 　異能者とアヤカシが戦う世界に青龍寺 環（しょうりゅうじ　たま…

狐の嫁入り……これを見た者は妖狐達に殺されてしまう。不幸にもその現場を目撃してしまった主人公は、妖狐達から付け狙われることに……。

　無能力者である主人公・夜彦（よるひこ）は殺されかけた。 　元親友であり中学最強の異能力者である古矢によって。 　それはダンジョンと異能力があふれる現代で、ダンジョン攻略者育成…

少女はたくさん殺してきた。獣、妖、人。命じられるままに殺してきた。 そんな少女に手を差し伸べる人がいた。 「俺の妻になってくれ」 それは、術師の修行中である主の孫だった。 少女は…

かつてルシャールの乙女と邪神の戦いが起こった砂漠の街アルク=エプ。かの街に妖術師アル=ランが訪れ、己の慾望のままに振る舞い人々を恐怖で支配する。しかしそれに比例して、アル=ランの…

　誰もが魂に「重力」を帯びている。その重力は時に数奇な運命を引き寄せる。 　実父・浮草　雨道は「鏡矢」という家の血を引いていた。その特別な血が彼に強い「重力」を帯びさせ、哀しい結…

周防紬と小町の暮らす雛守市では、毎年秋の風物詩として妖怪の行列が練り歩く〈雛守夜行祭〉が催される。妖怪たちの訪れを〈むすび丸地蔵〉に祈念したふたりの前に、奇怪な男性が現れ、取引を…

名古屋は錦町。 歓楽街で賑わうその街中には、裏通りが数多くある。その通りを越えれば、妖怪変幻や神々の行き交う世界​───通称・『界隈』と呼ばれる特別な空間へと足を運べてしまう…

33歳対魔師の男、源暁良は今日も疲れた顔で、夜を生きる妖怪を消し去って行く。 そして、ある日妖怪の女と出会う。 妖怪と暁良が戦いと日常を通して絆を深め、困難を打破していく。 その…

幼い頃に都市伝説や奇談にハマり、趣味が高じて小説家になることを志した僕のもとには、なんとも奇妙な相談が舞い込んでくる様になった。 その中には本当に奇妙なものが多く、厄介でかつ不可…

人狼兄弟が体調不良。どうやら満月が欠けているのが原因らしい・・・ 『欠けていない』満月を取り戻すため探偵事務所【ハヤブサの目】は動き出すが、なんだが隼人も悪戦苦闘。妖怪の仕業なの…