この作品で初めて、さか柱というものを知りました。歴史ある屋敷の奥、光を放ちながら花を咲かせる妖しの柱。いかにも不気味な存在のそれは、いざ目の当たりにすると心惹かれる夢のような心持ちにさせられてしまいます。むせ返るような花の香りを感じたいのなら、是非とも読んでみてはいかがでしょうか。
・こんな人におすすめ 民俗学に興味がある人 建物や花の描写に力を入れたい人 静謐な文体を書きたい人・個人的にここが良い! アイデア・文体・読後の満足感 まん丸 (´∀`*)・感想 最近「さか柱」を知ったばかりなので、題材にした作品に食いつくのは当然ですね。アイデアも素晴らしいのですが、個人的には静かで濃厚な描写が好みです。良い雰囲気をかもしだしています。