「蟲」を含む小説

柊雫《ひいらぎしずく》は南国の青い海の中に立っていた。死んだ記憶もないままに天国にやってきてしまった雫は、死者達が当たり前に三途の川を渡っていく中、彼女だけが渡れない。 なぜ雫…

現代社会で普通に生活をしていた少年、中辻冬夜（なかつじ　とうや）は、ある日突然現れた謎の存在に家族と平和な日常を奪われる。 家族を失い失意の底に居た冬夜に、自らを魔女と呼ぶ少女ア…

【3000PV感謝】人間ＶＳ異種族 『ダンジョン税があがります』「また増税か、ふざけんな！」 百層大迷宮に潜る探索者。その財布を襲う敵とは悪名高きダンジョン税。その敵に挑むは、触…

森や水辺に棲み、ざわめきにも似た声で鳴くという「蟲」。彼らと意思を通わせるための楽器「蟲笛」の奏者である千歳は、幼い頃から二種族の共生を夢見てきた。蟲が異様に騒ぐとの知らせを受け…

「お兄ちゃんにまとわりつく悪い虫は、私がぜんぶ始末してあげるね！」 そう言った義妹の声は震えていた。 夜の路地裏には、俺と義妹の他に人影はなかった。 頭上には月明かり。義妹は華奢…

20代無職の男が人生を思考する私小説です。

街には今日もたくさんの人がいる。いなくなっても気付かれない…… なんて事はなく、結構なニュースになって色んな人の耳に触れる。 でも、触れるだけだ。蟲が、顔のそばを通り過ぎたみたい…

果てなく広がる大樹の森、エルシノア。 人々が樹上に文明を築き、古き教えを守りながら暮らす世界。 その一角、聖樹マナセの里にて、ひとりの娘が病に臥していた。 治療は急を要する。だが…

＜蟲はあなたの心を解放します。あなたの命と引き換えに＞ 中学３年生の少年、七瀬は祖父のあとを継ぎ古書店で働き始める。仕事は蟲本と言われる特別な古書を集めること。蟲本は持ち主を魅了…

わけもわからず集められた六百六十六人 命じられたのは殺し合い 追い立てるは赤い蟲 ……生き残れるのはただ一人 ◇ グロ注意、サイコパス主人公、です。

一粒飲めば一日の食事が完了する「食丸」が普及した。 それでも俺は、昔ながらの食事をする。

2177年、蟲どもと人類が戦争状態に突入してちょうど10年のこの年、負け続けの連邦宇宙軍少尉ハンスは突如陸軍への出向を命じられる。左遷である事を察し落胆するハンスであったが、そん…

小学五年生の夏、私は山間の宿に泊まった。 作者の記憶を概ね忠実に綴った、生物が織り成す恐怖の物語。 何かが蠢く陰翳は、あなたの傍にも…。

※残酷・暴力・性描写があります。

時は現代。日本で謎の昆虫が発見された。その‘新種‘の繁殖能力は凄まじく、遂に人間に牙を剥く。その生態、能力及び対処法は一切不明・・・このパニックに陥った日本で、ごく普通の男子高校…

ここの所、家の中に白い半透明の繭が落ちている。 どうやらカミ蟲が作ったものらしいが、これが何なのか一向に検討がつかぬ。 人妖入り交じるこの村なら何か分かるかもしれないと、香墨は図…

思春期になると身体に虫を象った翅や脚を持つようになる人々の世界。精神状態から虫の種が決まるため、翅や脚は精神器官と呼ばれる。 都市コウクンの南西にひとつの島が出来る。その名を百…

「す、好きですっ！　つ、付き合ってくださいっ！」 　学校の中庭、雲ひとつなく澄み渡った空に、噴水が小さな虹を作り出す中の、甘酸っぱい言葉。 　絵にかいたような告白。 　誰もが一…

它翅 ‏ @kutinawatubasa　（Twitterログ1月18日～ 朽縄は静寂を好みます 少々荒っぽく 慾、刎ねるので 美しく華散ら慕いと 舌で絖つけるのでしょう で…