「神 あやかし」を含む小説

　ある鍾乳洞の奥深くに人知れず作られた霊廟の中に一人の男性、狭霧が横たわっていた。その側にはかつて彼に助けて貰った白蛇の少女の神、水姫がいた。彼女は契約に基づき、狭霧を神にするべ…

土地神を名乗る女神に信者扱いされ、一緒に住むと言い出した。 そこに悪魔や犬が加わって、静熊神社を拠点に土地神三姉妹として人助けを始めた。 ※他サイトに掲載したものを、一部改稿し…

それは現世とは、どこか違う場所…忘れられ、失われたあらゆるモノが集まる万物屋をたった一人で営む店主、神野巫女子(みのかなこ)…。 そこへは、万物屋を"知る者"/噂を頼りに"辿り着…

日本情緒溢れる観光地、神織市には《逢わせの神様》の言い伝えがあります。 曰く、この町のどこかには《逢わせの神様》がやっているお店がある。 曰く、そのお店に立ち寄れるのは何らか…

神として駆け出しの瑞穂は、人間からの人気がなく、まだ自分の神社を持っていなかった。そんな彼は、神々がおわす天界には住めず、人間や低級妖の住む下界で貧乏暮らしをしながら、「妖の診療…

私にはナイショの習慣がある。 それは小学校の裏にある隠された神社に、給食の食べ残しを貢ぐこと。 「なんだ、今日の貢物はシケてるな……」 そんなある日、レーズンパンを捧げた私の目の…

江戸時代の陰陽師・蒼頡。かつて漢字を生み出した伝説の人物と同じ名を持つ彼は、筆をとり、和紙に言葉を記して文字に魂を入れ、自在に操る力を持っていた。時代は江戸時代初期。戦乱の世が終…

悠人はカメラを趣味にしている中学2年生だ。 彼は訪れた神社で偶然、転校生の舞白と出会う。 その帰り道で2人は「何か」に襲われ気を失った。 目を覚ました悠人は自分の体に異変が起きて…

カドカワ読書タイム児童小説コンテストに落ちたので、ネタバレあらすじは非公開にしました。 いつか長編で執筆できたらと思います。 ♢♢♢ 年下の猫系男子とお付き合いはじめま…

妓楼街の鴉を連れた占いの女には逆らうなーー ただ老婆を護りたいだけなのにその腕で荒くれ者たちに「姉御」と崇められる玉彗琳。 かつて宮廷の腕利きだった賢い皇族付きの占い師とペテン…

幼い河童の弥太はお腹を空かせながら、今日も相棒と決め込んだ神亀の千吉と共に困った主様や山神様の手助けをする旅をしていた。 千吉が大仕事を終え岩になって眠りにつく中、河童の弥太は山…

普通とは何か考えたことはあるだろうか。そして、自分の思っている普通が何処にいても通じると思うのか。これは、所謂普通から外れてしまった者たちの物語。

平安時代に創建された羽岩神社の三十代目の神主・燕矢清秋は、歴代神主に課せられた掟に従って御神体を礼拝するため、本殿の地下の石室に入った。 清秋は目の前に広がった光景に驚愕した。石…

春の京都、満月の夜。 大学留年が決まった長谷川トモと、ひとつ下の後輩佐久間コウヘイは『留年祝い』と称して賀茂川で飲み会を開いていた。 そんな二人に、弁天と名乗る不思議な女性が声…

『かわな、もうそっちも夏休み入ってる？どうせ暇してるでしょ。』 『一緒にゲームしない？こんなゲームなんだけど…』 そんなメッセージと共に少女の元へと届いたのは、とあるゲー…

晴秋少年は妖しを討伐する妖討師でありながら、昔から身体の不調を抱えていた。ゆえに彼は、その不調を治せる幼なじみの巫女を頼り、彼女の住まう神社に訪れるのが習慣である。 妖しいほど…

神に仕える一族「久遠寺」家の後継者…の、双子の片割れ「暁（あきら）」に備わる不思議な力は「魔道」のものとされ、一族を追われることに。 暁に用意された進路はニューヨークの名門魔法学…

　記憶がなく、見知らぬ場所で目を覚ました葉月。目を覚ました葉月に声をかけたのは、妖しい笑みを浮かべている鬼と自身のことを言っているハン。 　何も分からない葉月に、飄々な態度を崩…

数年ぶりに故郷へ帰った主人公が、故郷に伝わる"無作為だが条件付き"の神への生贄に条件から外れているのに選ばれてしまう。それは偶然か必然か──

高校卒業翌日にあろうことか嫁に出されてしまった秋月璃歩。そのお相手は異能保持者として最高峰の力を持つ全くの初対面の藤堂紫清だった。しかし、紫清は璃歩のことを知っている上に、両親か…