「文学フリマ」を含む小説

■あらすじ 「一緒にくらそう」彼にそう言われた。その彼は、出稼ぎに北海道から内地に渡ってしまった。私は学校を卒業し、家業を手伝いながら、彼が戻ってくるのを待っていた。しかし一年の…

ごきげんよう。 私は侍従として、世界を統べる存在である我が王に仕えている。 我らに仇なす魔者どもを順調に掃滅し、勝利を重ねていたある日——我が王は驚くべき行動に出た。 我が王は…

海と山に囲まれた地方都市・時見町。高校生の羽山瑠璃は、ある夜、砂浜で妖精を見た。真っ白な肌、亜麻色の髪、宝石のような青い瞳。次の日、瑠璃のクラスにやってきた転入生こそ、まさにその…

エマは、ルイーナに対し嫉妬していた。だが、彼女もまた同じ思いをいだいていたのだ。 だがある事がきっかけで、二人は親友となる。エマはルイーナに言われ、魔道士の試験を受け合格したが…

■あらすじ 　白沢正義は崎玉県警川居警察署捜査二係に着任した。そこで、幼なじみであり、県警の同期生でもある入野優治と再会した。結婚したという彼は、妻とはあまり会っていないらしかっ…

条件さえ満たせば、誰もが利用可能な『円満終生制度』。 その制度を取り扱う『終生係』職員と利用者達の物語。 ※2021年11月23日（火）開催の文学フリマ東京にて頒布予定のため、…

11月23日に行われる文学フリマ東京にて頒布予定の「僕は神を魅ている」のサンプルになります。 以下サンプルの他に『信徒は正ならずとも聖を持つ』と『星は夜空に踊り謳う』も収録してま…

「いいか！　これが百合だ！」 これは百合に挟まりたい男、マサキが百合＝ハンバーガーという真理に覚醒し、平和の祭典百合ンピックで百合バーガー(キマシタワー)を建設する話。 ※こち…

「二〇一九年、メキシコでは麻薬戦争で三万五千人が死んだ。十万人あたり三十人弱が死んでいる計算だ。対して、二〇一九年、日本では自殺で二万人が死んだ。十万人あたり十六人弱が死んでいる…

「砂」が降り始め、生き物たちが衰弱する世界。 「砂」は不安の記憶そのものだ。しかし、降り積もる不安の記憶は果たして未来永劫不安の記憶なのだろうか。 たとえば、その時は良い出来事だ…

私たちは商品ではないーー みな一人一人が誰かと交換なんてできないかけがえのない存在なのだーーそう言いつつも、私たちは「より良い人」「コスパの良い人間関係」を求めている。 「自分で…

※こちらは2021/9/26に「第九回文学フリマ大阪@天満橋OMMビル」にて頒布予定の「The Next Week's Hero」の試読版になります。 【通販始めました】 ht…

書き出し祭りとは、 「3,200字以上4,000字」までの書き出しで面白さを競う祭りです。 詳しくは公式Twitter(@kakidashi_fes）をチェックしてみてください。…

卒業式の帰り道。3年間を共にした朝倉とふたり、毎日と歩いた通学路をゆく。駅に着くまでは25分。それぞれの思いを胸に、僕らの青春は終わりへと歩きだす。 ▢大学文芸部誌文化祭号202…

天に召された、私が愛した人よ。 貴方の天国での生活を、攻めて鍵穴から覗かせてください。 ※本編はここにはありません。

『屍者の帝国』およびトリビュート・アンソロジー『屍者の祭典』にインスパイアされて執筆しました。 構想は2020年5月、執筆時期は2020年10月〜11月。初出は『三色集團 Tr…

後輩が先輩との会話を思い出して、数年後先輩と再会するお話。 学校提出作品第二弾です。 この作品は2019年の「文学フリマ　東京」にて無配ペーパーとして出させていただきました。…

時は202×年。突如発生した、通常兵器を無効化する異形との戦いを人類は強いられていた。 英雄の血や武器を用いて引き出された力を用いて戦う『適合者』 そんな大それた肩書きを、日本在…

　高等部最後の年。 　後輩の琴音から、オードトワレを贈られた雅代。 　慇懃無礼で生意気で、それでいて確かな才能を有した希代の俊秀。 　メルセデスの助手席で、雅代は琴音への秘め…