「忘れる」を含む小説

『大丈夫、忘れるなんてできっこないよ。だって君の物語は、すっごくキラキラしてるんだもん』 　中学生時代、『赤糸　不切(あかし　きれず)』としてラノベ作家デビューを果たした少年、…

失踪していたロクデナシの父親が突然帰ってきた。 その隣には一人のブラジル人の少女。 これは忘れる事の出来ないある夏の物語。

もう6年前の話。 今でさえ俺の心に色濃く残っている高校の思い出。忘れもしない約束。 高校を入学した俺こと矢野湊音《やのみなと》は、3年前突然姿を消した幼馴染の望月小雪《もちずき…

かあさんが亡くなった。 葬儀のために実家に戻ったけれど、飾ってある遺影に見覚えがない……写真を撮ったのは私だってとうさんが言うけれど。 　 おときのの席で、とうさんと伯父さんの会…

男ならこのぐらいの秘密ぐらい幾つか持っていても良い。 だがそれを誰かに教えた時点で男ではなく外道になることぐらい分かるだろう。 知られたくないのなら覚悟が必要だ、もちろん貫き通す…

　暮れゆく空の下、時は止まり、世界はここにあるひと握りの物語を待っていた。 　記憶の彼方に黒い猫が一匹、横切った。 　その日は特別に静かで、風はどこか遠い場所へと旅立ったかのよう…

◆あらすじ◆ この世界は、糸で創れる。現実世界を忘れるほどの、美しい世界。 糸の世界に生きる少年タクトは、世界を創る“編み人”として、出会いや別れ、恋を経て人の心の在り処を求めて…

知る人ぞ知る都市伝説、≪ＷＷＷ≫。いつの間にか街の片隅に現れては消えるその「店」は、不死鳥の血や賢者の石など、伝説の中にしか存在しないはずの品々を売っているのだと言う。片想いのま…

＊序章から第五章まで短編風。第六章は長めの中編＊　 全37話。本文約138000文字。2024年1月3日完結。　 第一章　食糧不足が深刻化する時代、エレナとルフィナはイタリア北東…

卒業を間近に控えた大学生、|金沢《かなざわ》は先輩の|田島《たじま》に飲みの誘いを受ける。 ちょうどレポートが片付いたところだったので、二つ返事で頷いた金沢だったが、どうもそこで…

羽島 祐（はしま ゆう）の初恋は、『英雄幻想記（えいゆうげんそうき）』というゲームに登場するキャラクターだった。 しかし、彼女はゲーム中盤で命を落としてしまう悲劇な運命を背負っ…

2022年某日、幸せになるために結婚しました。しかしまともだと信じていた相手はモラハラのマザコン野郎でした。その家族も共感性のない奴ら揃いでした。一刻も早く忘れるために半年間のエ…

「オトナプリキュア２３」を視聴した感想を、ゆるくまったりとエッセイします。 ※他の投稿サイトでも公開しています

ある日のその日、突然大結界で封鎖された街　神戸。 大結界の中ではモンスターが出現し、人々は特定の行動により異能力を手に入れることが出来るようになる"大いなる厄災"が始まる。 異能…

一人暮らしの祖母が体調を崩したとの知らせを受けた高校二年の夏生（なつお）は、身の回りの手伝いをするために祖母が住まう田舎の町へと足を向ける。 夏生にとってその町は、幼かった頃の懐…

とある作家は小説の書きすぎで死んだ。いや厳密に言うならば、小説を書くことに意識を向けすぎて自分の腕から垂れ流れる血に気がつくことなくそのまま書き続けて多量出血で死んだ、が正しいか…

新社会人である雨宮は雇用主からお使いを頼まれ、高級住宅街にある洋館を訪れた。　静かに玄関のドアが開くと、金色の髪に青い瞳が綺麗な男性が出迎えた。スーツ姿な彼に促され洋館の中へと足…

彼女の死後から1年経ったある日。その遺品であるノートパソコンに、忘れることの無い声が生まれる。 『過去から貴方を救いに来ました。』 そう語る無機質な音声が鳴り響き、そこから彼女の…

カール博士は悲しいことを忘れることができる 『忘れ薬』 を作りました。 ちゃんと効くのか試そうと、村人に飲んでもらったのですが……。