「ファンタジー 伝奇」を含む小説

七星燐はその両目に全能性を備えている。想像できる限りのあらゆることが可能であり、彼女はその目をもってよりよい人生を歩めるはずだった。 超能力――それは極めて低い確率ながら、人が生…

連載予定の長編小説に向けた習作です。

【2023/03/26完結】 大坂の陣前夜。 禍乱の予兆に揺り起された、妖異の胎動する冥闇の時代。 伊賀のくノ一藤林碧は、行方不明になった許婚の捜索を命じられる。 そして訪れる…

【お彼岸にぜひご覧ください】 　目が覚めると、私は見たこともない世界にいた。 　幼い子どもを慈しみ、愛し、世話をすることが大好きな久下軽羽（くしたかるは）。 　彼女は両親…

「言いましたよね島崎先輩。俺は雷園寺家の次期当主だと。大妖怪の子孫だろうとぽっと出の相手には負けないってね」 　玉藻御前の末裔である半妖の青年・島崎源吾郎。 　大妖怪・紅藤の許で…

　訳ありの少女・横川レイが夜の繁華街で出会ったのは、最近引っ越してきたばかりのクラスメイト・大御名累だった。「君が心配だ」と告げる累に、レイは反感を募らせる。 　累を避けながら学…

気付けば「私」は、伝奇系ギャルゲー『破滅の恋獄』のルート選択後の負けヒロイン雪消みもざに転生していることに気付いた。 メインヒロインのために主人公とメインヒロイン以外が全員不幸…

魔女と吸血鬼と人狼。 ヴァンパイアとワーウルフが対立する闇の世界。仲介役は人間の調停官。 「黄昏の魔女」こと若き調停官サディは、人狼シンラ・吸血鬼ヨルらとともに世界の均衡を保つた…

　華國《かこく》、そこは地には人々が住み、天には仙人が住み、人々はせわしなく生を育み、仙人は世を見渡し、統治する。そうして世は廻っていた。鬼《グゥイ》が現れるまでは。どこからと…

ダーク和風ファンタジー異類婚姻譚です。 和風吸血鬼（ヒル）と虐げられた村娘の話。 不気味な恋を目指しております。 気持ちは少女漫画ですが、 残酷描写、ヒル等の虫の描写があります…

鍛冶師の雹右衛門は、その技術を恐れた幕府によって妹を人質に取られてしまう。罪なき妹の未来を守るためには、同じく幕府から危険視された”つわもの”たちと殺し合い、ただひとり生き残らね…

枯れた琵琶湖を取り戻す。 だいだらぼっちの探索はコーヒーと共に。

昭和三十年、七月。滋賀県N町に「私」は訪れた。 それは、この町に伝わるとある伝説を調査する為だった。 そこで「私」は二人の若者に出会った。

　先天的にか後天的にか、人間とは違うものを食べなければ生きていけない、人間の形をした何かが生まれる。それが私達だ。 　食べるものが違えば身体が違う。一般人の想像する超能力やら魔…

『文官も強かったら最強じゃね？』 それまで知力一辺倒だった科挙は、その言葉でデスゲームと化した！ デストラップが張り巡らせられた郷試（予選）を生き延びて集うは賢く、そして武力に長…

夜の街には、恐ろしい怪異がいる。 その怪異に食われると、食われた者は世の中のほとんどから忘れ去られ、いなかったことになるという。 人食いの怪異。 次は誰を喰うのか、誰が忘れ去ら…

瀛洲(えいしゅう)から出奔を果たした八咫(やあた)と食国(おすくに)は、本人たちの意志に関わらず引き離されることとなった。八咫は仙山(せんざん)、食国は白浪(はくろう)に属し、そ…

ある夏の夜。 国軍将軍長・威遼は、ひょんなことから自身の上司である尚書令・白雷が、女性であることを知ってしまう。男しかいないはずの官吏。性別を偽っていると知ってしまった威遼は、白…

アートナイフを走らせて、一辺ずつ、一辺ずつ、空を長方形に切り出していく。僕の胸の感動を、キミと分かち合いたかったから…… 不条理ファンタジー短編。

『存在しない原作の二次創作アンソロジー「虚景」』に寄稿した短編小説です。 本作は「天明の階 -Infinite annulus-」という存在しない原作の架空の二次創作として書かれ…