「カクヨムロイヤルティプログラム」運用一周年突破! ユーザーの活用状況を大公開します!

カクヨムロイヤルティプログラム(KLP)は、2020年10月29日にスタートから一周年を迎えました。

本プログラムは「作家活動に新しい収益支援を」というスローガンの下、Web小説を書くことで出版を経ることなく直接収益を得られる環境を提供することを目的として、2019年10月29日より開始いたしました。
kakuyomu.jp おかげさまでスタート以来多数のWeb小説作家の方々にご支持をいただき、大きなトラブルもなく一年間運営を続けることができました。参加していただいたカクヨムユーザーの皆様には心よりの感謝を申し上げます。

また2020年12月のリワード付与をもって、開始から一年分の獲得リワード配布が完了いたしました。
そこでKLPの導入によって、カクヨムのサービス成長にどのような変化が起きたのか、それによってユーザーの皆様にどのようなご支援が可能になったのかを、簡単にですがご報告させていただきます。

◆プログラム導入後、サービスが急成長しました!*1

本記事は2020年10月時点で集計したデータを基に記載しています。

1: サービス急成長! なんとPV数は約3倍の伸び率!

カクヨムロイヤルティプログラム導入後、カクヨムの総PV数は19年4月から20年10月の間で約3倍も成長しました

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KLP導入後の月間PV数推移

特にロイヤルティプログラム開始後3ヶ月の伸長率が顕著で、投稿作品がどれだけ読まれたかを示すエピソードページの月間PV数では、19年の11月から20年1月の間だけでも1.5倍増加しています。

2:投稿作品数の増加数は約1.8倍!

カクヨムロイヤルティプログラムの導入に伴い、作品の投稿数も順調に増加を続けています。19年4月から20年10月までで月間投稿作品数の増加数は約1.8倍と大変好調に推移し、20年7月には累計投稿作品数が40万作品を突破しました。

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KLP導入後の累計作品投稿数推移
また、ロイヤルティプログラム開始直後より投稿作品のエピソード更新数が急増。プログラムをきっかけに、作品の更新頻度が1.5倍増加するなど、投稿された作品の活発さにも変化がありました。

3:会員増加数約1.8倍! 累計会員登録者数50万人突破!

ロイヤルティプログラム開始前は30万人台であった登録会員数も、プログラムスタート後に40万人を超え、20年5月には登録会員数50万人を突破しました
kakuyomu.jp その後も順調に成長を続けており、20年12月現在では累計会員登録者数60万人が目前に迫っております。

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KLP導入後の累計登録会員数

このように、カクヨムロイヤルティプログラムの導入によってカクヨムの活動作家数や作品投稿が飛躍的に活性化し、それに伴い読者の閲覧量も大きく増加いたしました。

◆KLP参加者へのリワード還元状況*2

1:合計広告表示回数26億回! 一年間のプログラム運営状況について

おかげさまで、2020年10月末時点23,182人ものユーザーの方々にロイヤルティプログラムへご登録頂いております。サービスの成長に伴い、KLP参加者への金銭的な支援も充実させる下地が少しずつ整いはじめました。
また読者数の増加により広告の表示機会も増えており、一年間の合計広告表示回数は約26億回となりました。

ただし2020年はCOVID-19の影響によって、ウェブ全体の広告単価が下がったことでカクヨムの広告収入も大幅に落ち込んだ結果、1アドスコアあたりのリワード還元率が低い月が続きました。*3
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2:参加者への付与リワードが累計5,000万を突破しました!

プログラム運用開始からの一年間で、参加者へ付与したリワード数は累計5,000万以上となっております。(※リワード付与は当該月の二ヶ月後のため、19/12~20/10の10ヶ月間を対象に算出しています)

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毎月の付与リワード数推移(19/12~20/10)
10ヶ月間の運用ながら、現時点で既に合計で100万以上のリワードを獲得したユーザーの方も複数いらっしゃいます
勿論、すべての参加者の獲得リワード数が換金申請を出せるラインにまで達しているわけではありませんので、この人数をいかに増やしていくかが今後の運営で取り組んでいくべき点と認識しています。

3:一年間で500名以上がリワードの換金を経験しました!

これまでに500名以上のプログラム参加者が、取得したリワードの換金を行っています。
参考までに、参加者のリワード換金状況を以下のグラフで示しました。

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左:累計のリワード換金額分布 / 右:一回のリワード換金額分布
1回で換金する金額で一番多いのは5000円未満でした。基本的に獲得したリワードはこまめに換金されるケースが多いことを示しています。
一方1~3万円、3~10万円台のユーザ割合も少なくありません。参加作品が人気を得たことで、一ヶ月間でこれらのリワードを獲得される方々も一定数いらっしゃいます。そのため、このような結果として表れています。

また、累計の換金額で最も多いのは1万円未満でした。次に多いのは1~3万円台ですが、注目なのは10万円以上が15%存在していることです。この数字からも、おおよそ月に1万円以上のリワードを得ている方々が一定数存在することがわかります。

4:毎月何回更新してる? プログラムから収益を得たユーザーの活動状況をご紹介します!

プログラム参加者のうち、リワードから収益を得た(換金申請を経験した)ことのあるユーザーを年齢別に比較すると、30歳代が最多で32%となりました。
ちなみに、リワード換金経験者の最低年齢は16歳、最高年齢は73歳でした。

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リワードで収益を得たユーザーの年代別グラフ
なおリワード換金を経験したことのあるユーザーの活動状況は以下の通りです。
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左:リワードを換金したユーザーの公開作品数の分布 / 右:リワードを換金したユーザーの直近30日エピソード更新数の分布

収益を得られているユーザーの一般的な活動状況としては、一人あたりの作品投稿数は4~6作品、一ヶ月間に更新するエピソードはおよそ4~11話という結果になりました。
エピソード更新頻度で最も多いのは週1~2回ですが、次に多いのは毎日更新以上となっております。このデータからもわかるように、定期的な更新を心がけているユーザーがリワードを獲得できています。

これからプログラムに参加される方や、今よりも多くのリワード獲得を狙っている方々は、既に実績がある方の投稿数、更新頻度も参考にしてみてください。

◆今後に向けての展望──これからの運営と第二弾開発について

カクヨムロイヤルティプログラムでは、開発の発表時に二つの目標をお伝えいたしました。
一つは「小説に広告を掲載してその収益を作者へ分配する仕組み」、そしてもう一つは「読者から作者へ直接お金を払う仕組み」です。

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現在運用している第一弾の広告収益分配システムに続いて、第二弾開発として作者が読者から直接収益をもらえるような仕組みの導入検討も始めています。

そのため一部の方には、開発に先立ってカクヨムの利用状況や現在検討しているサービスモデルに関する意見収集を目的とした、アンケートのお願いもお送りいたしました。これまでと同じように今後の開発でも、実際に利用する方々のニーズや意見を汲み取りながら進めたいと考えております。ですので、これからも定期的に皆様のご意見を伺わせていただけますと幸いです。

カクヨムロイヤルティプログラムは二年目に突入しておりますが、現状ではまだまだ改善や成長の余地があると考えております。そこで、本プログラムに関してのご意見・ご要望がございましたら、ぜひご意見・ご要望フォームへお送りください。運営一同で拝見し、今後の開発・運営の参考とさせていただきます。

これからも様々な人々が創作を続けられる環境を提供できるように、ユーザーの皆様に寄り添ったプログラムとなるべく今後も運営を続けてまいります。


*1:集計期間:2019/04~2020/10

*2:集計期間:2019/12~2020/10

*3:2020年12月現在も、広告単価は完全に以前の水準と同等にまで戻ったとは言い難い状況にあります