電撃《新文芸》スタートアップコンテスト

終了

応募受付期間: 2018年7月6日(金) 00:00 〜 2018年8月26日(日) 23:59

このエントリーをはてなブックマークに追加

list

電撃《新文芸》スタートアップコンテスト

受賞作が決定しました

 電撃《新文芸》スタートアップコンテストは2,429作品のご応募をいただき、 選考の結果、138作品が中間選考を通過しました。

 中間選考通過作品、最終選考対象作品は、株式会社KADOKAWA 電撃文庫編集部が選考いたしました。

あらすじ

 命賭けで足を踏み入れた旧世界の遺跡で、少年は全裸でたたずむ奇妙な美女と出会った。
 スラム街から這い上がるためにハンターとなった少年の名はアキラ。アキラにしか見えない非現実的な美貌と、誰にも触れられない魅惑的な肉体を持つ、得体の知れない美女の名はアルファ。
 アルファは真意など欠片も見せない微笑みでアキラに依頼を持ちかけて、アキラはハンターとして成り上がるためにその依頼を引き受けた。

 2人の契約が成立したその時から、アキラとアルファの数奇なハンター稼業が始まった。

講評

科学文明が崩壊した世界を描いた壮大なスケール感が本作において最大の魅力でした。その退廃した世界で、死の危険と隣り合わせのなか命を懸けて戦う少年と謎に満ちた美女という組み合わせや、技術の粋を集めた遺物といったガジェットも魅力十分。字数制限がないウェブ小説ならではの可能性に満ちた本作は、文句なしの大賞作品となりました。

優秀賞 賞金10万円 書籍化

あらすじ

 人はなぜモンスターを召喚するか、俺は声高らかにこう言い切る。それはエッチなことをする為だ!
 強いモンスターなど必要ない。召喚するモンスターは可愛ければいいのだ! ゴーレム・・いらぬ! レッサーデーモン・・いらぬ! 俺の求めているのはサキュバス! マーメイド、エキドナなど魅力的な女性型モンスターだけだ!
 なので俺は召喚士になった。そして女性型モンスターを召喚するのだ。だけど、なんだこの召喚システムは・・思い通りに召喚できんではないか・・

 この物語は、変態召喚士が、可愛いモンスターを召喚する為に奮闘する冒険活劇である。

講評

幼少期の経験から女性型モンスターとのエッチを夢みていた召喚士のジンタ。そんな彼が夢を叶えるために、奔走する姿を描いたちょっとエッチなファンタジーコメディ。主人公の滅茶苦茶な思考回路や話の展開から著者さんの確かなコメディセンスを感じました。コンセプトもわかりやすく、そこを妥協しない点にも好感が持てました。

あらすじ

 ある日、アパートの床下に埋まっていた謎の農村開拓ゲーム
 のんきなおっさんは通報もせずに、それにハマっていた
 でも、ちょっと様子がおかしいぞ

「これ、もしかして異世界?」

 気づいてしまったけど、まあいいか
 おっさんは会社が休みの日だけ、異世界で自分の村を開拓することにしたのだ

講評

程よいゲーム感覚と心地よいテンポが魅力の、おっさん主人公×スローライフ。目を惹くオリジナリティは弱いものの、安定感ある筆力で「魅せる・読ませる」物語にまとめ上げられています。DIYや食べ物などの願望スパイスを駆使することで見事に異世界を四畳半の内庭化していて、そのわくわくと癒やしのバランス感覚が選考でも多くの高評価を集めました。

特別賞 書籍化

あらすじ

 19世紀末。蒸気機関文明華やかりし時代。
 発達した蒸気機関が世界を席巻し、空は排煙に覆われた。遺伝子工学によって生まれた労働種。夜の街に現れる鋼鉄の怪物。鉄の音に惹かれてやってくる血塗れの獣。霧の夜に人がいなくなり、別人になるという都市伝説など、まさに混沌に彩られし大英帝国ロンドンにて。
 請負屋を営む極東人の封神幎(ツカガミ・トバリ)と、錬金術師ヴィンセント・サン=ジェルマンの二人の下に舞い込むのは、いつだって厄介ごとばかり。
 ある日、アカデミアからやって来た女性から、「友人が危険な研究に手を出して、行方不明になったので探してくれ」という奇妙な依頼が舞い込んでくる。
 喜々として依頼を受けたヴィンセントに連れられて、事件の手掛かりがあるであろう場所に訪れたトバリたちの前に現れたのは、鋼鉄と蒸気に彩られた怪物で――

 これは、虚実入り混じった登場人物たちと織り成し、鋼鉄と蒸気が紡ぐ幻想譚。
 皆様方のお目がもし、お気に召さずばただ夢を見たと思ってお許しを。

講評

19世紀ロンドンが舞台のいわゆるスチームパンク作品。冒頭の疾走感のあるバトルは惹きが強く、続きを読ませる文章力を持つ著者だと思います。アクの強い登場人物達が街を駆け事件を解決していく様は、これぞスチームパンク!という要素満載で気持ちよいです。SFはセールス的には厳しい昨今ですが、この作品にはそれを跳ね返すパワーを感じました。

総評

「電撃《新文芸》スタートアップコンテスト」は、電撃文庫編集部が主催の小説賞としては初の、ウェブを中心とした小説コンテストとなります。
おかげさまで編集部の予想をはるかに上回り、応募総数2,429作品(応募〆切時2,440作品)もの応募をいただきましたこと、編集部一同御礼申し上げます。

本コンテストの趣旨と作品総評

入選作それぞれについては各作品の講評をお読みいただくとして、ここでは本コンテストの趣旨に絡め、今回の応募作品全体について述べます。

本コンテストの特質として「オールジャンルOK、面白ければなんでもアリ」というキャッチコピーの通り、あえて明確なジャンル・コンセプトを指定しなかったことが挙げられるかと思います。これは同じくカクヨム内で毎年開催されている「カクヨムWeb小説コンテスト」のようなジャンルを明確に区切るコンテストや、そのほかのコンセプトを絞った各種コンテストとは異なるやり方です。

そのようなコンテストが成功するか、書き手のみなさまに魅力的に映ってくれるのかは主催者としては気をもんだところでしたが、結果として応募いただいた作品を見れば、大いに成功したと考えています。

「異世界」「悪役令嬢」といった要素を軸とする、ウェブ小説の流れのなかで醸成・発展した作品たち。
また電撃文庫もそのなかに数えられることのある、ライトノベルの文脈にある作品たち。
さらに、それら既存の文脈からは外れ、あるいは無関係に成立した作品たち。
電撃文庫から多くの作品が刊行されている「電撃小説大賞」に応募される作品群とも異なった、ウェブという媒体ならではのかたちをもった作品たち。

それらは「いまの電撃に足りないのはコレだ!」を求めて本コンテストを開催した主催者にとって、かくも大きな可能性が今ここにあるのかと、その可能性をまざまざと見せつけてくれるような作品たちでした。

結果として、当初に発表していた「大賞」以外に「優秀賞」「特別賞」の枠を増やしての受賞作決定となりましたが、これも予想を大きく上回る応募作品の豊かさゆえのことです。

もくろみを超えて素晴らしい作品に出会えたことを、編集部一同、本当にうれしく思っております。

選考過程について

今回は応募総数2,429作品のうち、読者選考によるランキング上位作品と、編集部が選出したピックアップ作品とをあわせて、計138作品が中間選考を通過しました。

編集部からの選出においては、全作品の本文すべてを精読することはかないませんでしたが、編集部員が分担して一通りの作品を閲覧しました。そのうえで、読み取れたコンセプトや作品内容において見るべきものがあると各編集部員が強く推した作品について、ランキング順位に拠らず選出しました。
(この際、予想をはるかに上回る応募数により選考が難航し、当初の予定より選考過程が遅れてしまいました。お待ちいただいていた応募者のみなさまには、この場を借りてあらためてお詫び申し上げます)

その後、数人のチーム単位での編集部内選考を経て、以下の9作品を選出しました。
(中間選考通過作中には非常に長大な作品も含まれていましたが、応募規定である8万字以上の閲覧を最低限として、時間の許す限り、できるだけ作品全体を閲覧するようにしました)

これらよりさらに、今回の選考に関わった編集部員全員での最終選考を経て、選りすぐられた4作品を今回の受賞作としました。

最後に

最後にあらためて、この度は多くの書き手のみなさまにご応募いただき、また読者のみなさまに直接選考いただき、まことにありがとうございました!

電撃文庫編集部では、本コンテストの応募時にかかげた「オールジャンルOK、面白ければなんでもアリ」という言葉の通り、ジャンルを制限することなく、読者のみなさまと一緒に「面白いもの」を追求していきます。

今後の電撃が贈りだす作品たちに、ぜひご期待ください!
そしてぜひ、私たちと一緒にあらたなエンタテインメントを作りましょう!

コンテスト一覧に戻る

このコンテストに応募する

このコンテストの応募受付は終了しました。たくさんのご応募ありがとうございました。

最新情報

もっと読む