長尾上杉存亡記

越後の龍・軍神『上杉謙信』。
群雄割拠の戦国時代に置いて圧倒的な戦勝率を誇り、野戦に置いて無敗を誇る戦国最後の大物。神仏に没頭した幼児期の影響から、毘沙門天を信仰し己を化身とまで評した義を重んじた将。
部下を気遣いその両親にまで気を遣うような配慮もある一方、手討ちや略奪も後悔、反省しない自身への正当化の確信もあった。よって親しい友人も親族も一切いなかったが、しかしその根底にある頼られたら断れない性格は戦国の時代では到底似合わず、後の越後上杉に大きな遺恨を残し急逝した。
これはそんな越後を舞台に戦国の世を武ではなく、知で駆けようとした上杉謙信の幼少期を共に過ごしたタイムトラベラーのお話し。